2026年1月27日、衆院選立候補者の演説が始まった。この選挙で私たちは何に基づいて候補者を選んだら良いのだろう。有権者は、自分の置かれた経済的立ち位置とか国のあるべき姿等を考えて投票するのでしょう。
先ずは経済的な立ち位置について考えてみよう。大企業に勤めるとか自営業などそれぞれ糊口を生む原泉の違いで投票態度は異なってくるのでしょう。我が国で言う大企業は資本金1億円以上、従業員数100人以上だが、この範疇の大企業は1.2万社で全企業の0.3パーセントにすぎない。その他99.7パーセントは中小企業に分類される。
次に、世界的観点に立って我が国国民の立ち位置はどこにあるのだろう。日本の1人当たりGDP(国民生産)は第38位でシンガポール(5位)韓国(32位)台湾(36位)の後塵を拝している。
もう一つ見なければならないのは大企業の従業員を除くと、実質賃金が物価高騰に追いつかず毎年低下してきたことだ。1990年代初めに我が国一人当たり国民所得は実質的に世界第1位だった。所謂、「失われた30年」である。
高市首相は口を開くと「日本を世界の真中に」と言うが、本気で言っているのだろうか。政治家とはこういう物言いが許される人種なのだろうか? また、企業を支援して景気を良くすればやがて大衆がそのお余りを頂戴できる、いわゆる「トリクルダウン」理論である。失われた30年を見ればそんな理論は我が国に当てはまらないのが直ぐ分かる。如上のとおり、大衆の実質賃金は低下を続けている。他方、株式は上がっているから小金持ち以上の階層は大いに裨益してきたのだろうが、、、。
こんなことを思案していると、自民党議員が「企業・団体献金」廃止に後ろ向きなのも、旧統一教のような外国の団体からカネを貰っても、これを正そうという声が上がらないのも理解できる(最近発売された週間文春によると高市首相も支援を受けたとある)。
次は高市首相の掲げる政策についてみてみよう。物価高対策では消費税の2年間「引き下げを約束ではなく検討する」趣旨の公約。国民が下げてもらいたい消費税は、コメに代表される食料品の撤廃ある。食料品は貧富に関わらず購入するから、これだけでは累進課税にはならない。食料品以外の課税率を引き上げては如何。年間収入が世界で第38位にある国民、特に低所得者が、なぜ主食たるコメを国際価格の倍以上の値段で買わなければならないのか。自民党内閣と企業・団体献金の間にしがらみがあるからだろう。
高市首相は、10以上の産業振興の重要性をうたっている。これにつぎ込む財源について多年度会計や特別国債の発行を掲げているが、これで本当に「責任ある財政」を守れるのだろうか? 国債増発で長期金利は上がり金融・保険会社の損益が棄損されつつある。重要支援産業への支援でも多くの問題を抱えている。例えば、鳥島近海で希少金属を採掘し、近くの島でレアーメタルを精錬するとして採掘船が出港した。しかし、我が国はハワイ沖の公海で北海道とほぼ同じ面積のマンガン団塊の採掘権を国際条約で認められ、5000メートルの深海から採掘するための基本技術はすでに30年前に確立している。問題は採算性と採掘に伴う海の公害問題である。鉱石は豪等から輸入してどこか無人島で精錬したらよい。同じことに血税をつぎ込んでもらいたくない。造船業に5000億円をつぎ込むようだが、自由貿易を掲げる我が国がどうやって中・韓の造船企業の入札を拒否するのか。これでも責任ある財政政策を約束できるのだろうか。
国民新党の掲げる「壁の引き上げ」は労働者の年末調整での還付よりもむしろ女性労働力を増やし、退職後の年金増額に通じる素晴らしい提案です。
さあ皆さん、庶民にやさしい政権をとるか、それとも企業献金の受け入れ団体をいくつも持ってカネまみれになっている政党を選ぶのか、2月8日に備えて支援政党選択を間違えないようにしましょう!! 願わくば、野党連合の結束で国民を豊かにできる国にしてもらいたいものです。