私は「坂の上の雲」が好きで、
小説を揃えましたし
ドラマも見ました。

当時はちょうど
戦争の様子に興味があったので、
戦争を題材にした映画や
ガダルカナル戦の様子を記した本や
特攻兵器とその部隊に所属していた人の
コメントを紹介する本などを
見ていました。
坂の上の雲もそれがきっかけでした。

明治期の近代国家が成立していく過程や
秋山好古・真之兄弟を中心とする一家相伝、
正岡子規や広瀬武夫との友情など、
気づけば戦争よりも人間関係や心理描写に
夢中になっていました。


坂の上の雲は
日清戦争と日露戦争を扱った
作品ということもあり、
関連する色々な動画を見ると
そっち系の意見の人が多いです。

当時は帝国主義の真っ只中であり、
ロシア帝国の極東進出という
状況だったからこそ
戦争という結果になりましたが、
「国を守る」とは
外敵と戦うことだけではありません。


作中でも、
「無識の指揮官は殺人犯なり」
「国家の滅亡は内政の腐敗によって起こる」
といった話がありました。
「国を守る」とは国内の腐敗を防ぐ、
つまり国民を守り豊かにすることも
含まれるのです。

秋山真之は日清戦争での経験を活かし、
「流血の最も少ない作戦こそ最良の作戦である」との考えを持っていました。
翻って現代の日本はどうでしょうか。
国民をビジネスの餌にし、
困窮させ殺す政治ばかりが
推し進められています。
指揮官は無識どころか
意図的に殺人を行っています。
お仲間や上級国民は
性暴力も殺人も憲法違反も全て無罪放免
となるなど内政は腐敗しきっています。

こんな政治を支持することは
「国を守る」とは対極の姿勢です。
国家の滅亡は内政の腐敗によって起こるのです。