曼荼羅が示すもの大日如来の世界を具象的に表現するものに、四百を超える仏・菩薩・明王等を描いた曼荼羅があります。 諸尊は大日如来の円満なる活動を現し、仏・菩薩の一尊一尊にはすべて、中尊の完全なる円満性が備わっています。 人間も大日如来の顕れとして生をうけ、如来の本質と等しい生命を輝かせて、それぞれの役目を果たして本源に帰一する存在、 つまり生あるものすべては、大いなる存在の智慧(普遍なる意識)によって活かされた生命を生きることになります。