古都のブログ小説 京の鐘995

 

 

  

  志乃は席に一度は着いてみたが、やはり、秋山に背を向け 

  ての座り心地は、あまり良いものでは無かった。

 

 

 

 その志乃の思いを感じたか、秋山が

「面倒だが、康成たち、この椅子を移動して、くれ」

 穂香は何を言ってるのか分からず、戸惑っていた。

 

 

 

 看護班も秋山の言う意味が分からなかったようだ。

 

 

 

 多分、これを分かったのは志乃と康成だけであったこと

   だろう。

 

 

 

 なぜか全員が席を立ち、康成が秋山の椅子を左側のトップ     に移し、始めからあった椅子の端の椅子を

   最後の真向かいの席に移すと

「うわっ、凄いっ、康成ちゃん、頭いい・・」

 穂香がバカでかい声を張った。

 

 

 

「では席順は好きなようにして座ってくれ」

「どのようにに座りますか」

 奈菜が声を潜めて云った。

 

 

 

「番組のヒロインは志乃姫ちゃんやから、姫ちゃんが席に

   着かないと、何も始まらないよ」

 穂香が姫を見て言い放った。

 

 

 

 志乃が軽く首を横に振った。

 

 

 

「志乃君、君は私が座っていた席に着きなさい。時間が

  無いから早く・・」

 秋山が珍しく命令口調で言うと、志乃が静かに頷き、

   席に着いた。

 

 

 

「せんせ、康成君たちはどうするの」

 奈菜が問いかけると、

「俺たちは始めから秋山先生から立っていろと聞かされて

  いたから、心配はいらん」

 山田康成が憮然として口を利いた。

 

 

 

 顔色を変えた中井が

「それなら、うちら、勝手に来たので、帰るわ。

   それが一番いいでしょ」

 悲しみを含んだ物言いに、志乃が眉を顰め、

「せんせ、うちは少し先に、せんせから聞かされていた

 ので、ここにいなくても困らないから、

 席を外すのが・・」

 物事を穏やかに収めようと口を開くと

「ならん、肝心のヒロインがいない所で話す意味がない」

 秋山が、やや口調を強め、言い放った。

 

 

 

「なら、やはり、勝手に来た、うちらが席を外すのが

 一番だわ」

 中井が福井や里中らを誘って、素早く退席した。

 

 

 

「可笑しな奴だな、なんで椅子の位置くらいでー・・」

 秋山が苦虫を噛んだ。

 

 

 

「せんせ、中井ちゃんらを勝手に押し寄せさせたのは

 せんせですよ」

 奈菜が、むきになって言い返した。

 

 

 

「やはり、うちが早い内に消えた方が良かったのでは・・」

 志乃が涙目で言い縋った。

 

 

      古都の徒然 京の猛暑の中で・・

 

 

 昨日も、京は36.3℃とマジ冗談じゃないですよ(-_-)。

 

 

 こちらは、こうした高温が連日、続いていて、

 息するのもおっくうになるほど暑くて暑くて・・( ;∀;)

 

 

 こんなに酷い暑さが続くのは、多分、気象台の記録は

 未だ、分かりませんが、

 最高気温の年になっている可能性大かと思いますね。

 

 

 私の記憶では少なくとも過去25年では経験の無い暑さと

 しか考えられないからで・・

 

 

 この反動で、今年の冬はまた凍り付くように寒さに

 襲われそうで怖いかも・・・( ;∀;)

 想定画の嫌な回転になるのでは・・やり切れません。

 

 

 ほんと、どうしちゃってるのか、誰か理由づけを聞かせ

 て欲しいものです。

 

 

 家の中にいると、不快感が増すだけで、猛暑の中、

 昨日も、外出し、

 それも、いつもなら、

 ウオーキングを楽しむために家から、四条通まで、

 河原町通か、寺町通のどちらかを

 歩くのですが・・

 

 

 あまりの暑さの為、バスで三条まで上がり、

 其処から新京極か寺町京極へと足を向け、

 沢山の欧州系の外国人との

 すれ違いで、

 なんとなく、異国に

 いるような錯覚に酔う気分で

 ほんの少し、

 テンションが上がる、わずかなひと時を楽しんでいる

 猛暑の九月中旬の京の街で・・・(-。-)y-゜゜゜

 

 

 こんな、ひと夏の経験は、いつか何かによって

 我が国にとって、

 役立つことを願うばかりですが、なにもないでしょうね

 

 

 そして、今日も京は35℃は下がらない・・(*´Д`)