更新原稿

                   古都のブログ小説 京の鐘991

 

 

 

   その日の11.30分の新幹線に乗り込み、一路、京都へ

 向かった。

 

 

 15分ほどの遅刻は、先に大学と志乃や菜奈へ電話連絡

   してあったので、教室は乱もなく、自然に入って行けた。

 

 

 

 先日の試験結果を纏めた物を配布させ、正解を項目別

 に解説し、1時間ほどで全て終え、あとは新年度の講義

 予定を説明し、時間内に話を終えた。

 

 

 

「ただ、これは予備試験なので、来週は本物の試験をする」

 と言った途端、轟音のような悲鳴が上がり、

 次の言葉が言い出せず、立ち往生をしていると

「先生、それって・・洒落でしよ」

 学年で志乃に続いて、二番の成績優秀な警護班長の

 山田康則が、しらけた顔で呟いた。

 

 

 

 一瞬、間があって、

「なぜ、そんなに早く、ネタをバラかな」

 秋山ののんきな声が終わらぬうちに、教室はまたもや、

 爆笑の渦と変わった。

 

 

 

 穂香がマジに受け止めていたらしく、

 顔を真っ赤に染めて、

「せんせ、酷すぎ、せっかく夢のような時間を楽しんで

 いたのに、水をかけられ・・もう、どうしてくれるのさ」

 一応の江戸弁擬きで啖呵を切った。

 

 

 

 またまた、どっと、笑いが弾けた。

 

 

 

「誰が、こんな面倒くさいことを、二度もするか」

 と返すと、

「せんで、いい・・せんで、いい・・」

 穂香が回らぬ舌で捲し立てた。

 

 

 

 治まった笑いを、また巻き戻し、教室は俄か寄席に

 変わっていた。

 

 

 

「その代わり、後で、皆に頼みたいことがあるのだが・・

 それは来週までは話せないことなんだ」

「せんせ、それは宿題ですか、それとも何か新たな番組の

 企画でも・・」

 警護班班長の山田康則がさり気に誘った。

 

 

 

「いつも、憎いところ、突くな」

 秋山は康則の感の良さに舌を巻いた。

 

 

 

「せんせ、何か、新しいことをやるのですか」

 志乃の真後ろの席にいる中井恵美が珍しく話の中に

 入り込んだ。

 

 

 

「今は何も話せないんだ。だが決まったら、即、話すので、

 その時は宜しくな」

 秋山がもっともらしく、はぐらすのに目を剥いた穂香が

 また吠えた。

 

 

 

「せんせ、班長の言うように、うちらに何かさせるつもり

 なん」

 穂香にしては珍しく、絡み過ぎだが・・。

 

 

 

 志乃は秋山から電話で話を既に聞いていたので、

 何かしらの、不安と嬉しさが入り交ざって、

 顔を上げるのを躊躇らっていた。

 

 

 

「ともかく、うちらが困ることではないのね」 

 奈菜が静かに輪に入り込んだ。

 

 

 

「多分な・・」

 

 

 

 

   古都の徒然 許せない陸連役員・・奴!

 

    

 

 昨日のパリ・オリンピックで残念な出来事がありました。

 

 

 勿論、皆様もご承知かと思いますが

 マラソンの女子代表選手の一人、前田穂南さんが、

 疲労性骨折で、出場を見合わ、

 マラソンに出場したのは鈴木優花とさん一山麻緒さんの

 二人だけとなったのですが・・。

 

 

 残念なことは

 前田さんの代理に補欠の細田あいさんがいるのに、

 出場出来なかったことです。

 

 

 これでは何のための補欠なのか・・と

 

 

 だって、

 エチオピアもエースが疲労の為、出場できなくなり、

 これに代って補欠が出場し、なんと

 優勝したのですよ・・"(-""-)"

 

 

 おかしいでしょ‥

 だったら女子が出場出来てもいいのにと・・(-_-;)

 

 

 前田さんの最終的に不出場を決めたのは10日で

 11日の競技に

 補欠の選手の代理出場が出来なかったのです・・

 

 

 この場合、一番悪いのは誰かと言うと、

 前田さんは体調が悪いと知ったのは7月下旬からで、

 医師に診察してもらい、

 格段の病気でもないと言われたようなのですが・・

 

 

 その後も、痛みが止まらず、30日に診察を受けた後、

 当人がまた、大丈と言ったようで、

 その後、何度も出る意思を示していたが、

 いっこうに痛みが引かず、

 とうとう、9日になってMRI検査をすると疲労性骨折と

 病名が判明し、

 翌日、欠場を申し出たとのことです‥"(-""-)"。

 

 

 ここで、前日でも申し込めば出場出来たのに、

 なぜ我が国は

 出場を見合わせたのかと、いえば 

 あの男たちはアホの極みで、なんと、彼女の痛みのある

 病状なのに

 2日に

 もしも時の大切な補欠を解除していたのですから

 開いた口が・・。

 

 

 陸連とマラソン協会役員たちは、この世に二人といない、

 大馬鹿野郎ク・野郎と言っていいでしょう・・(*´Д`)

 

 

 こんな

 バカげた茶番劇に仕立て上げた陸連の役員達の

 救いようのない判断ミスは決して

 許されるものではありません(-""-)"

 

 

 今一つの責任は

 前田穂南さんで、彼女は7月下旬から何かしら痛みを

 感じていて、

 それなりに申告していたのに低級医師の見立て違いで

 二人を

 絶望させた責任は決して軽くありません。

 

 

 本当はね、前田さんが今少し正直に申し出くれたら・・と

 もう、済んだことだし、

 今更犯人捜しをしても意味が無いと言って、

 終わらせる方もいるかも

 知れませんが、

 私は補欠でいることも苦痛ですが、

 それでも、

 代わって出場出来るチャンスがあった細田あいさんが

 出場出来なかったことは

 あなたの判断ミスもあることも知るべきかと思うのです。

 

 

 補欠の辛さは、

 言葉にも言えない辛くて、悲しい立場なのです。

 

 

 補欠の選手はあくまでも補欠だけの身分なので

 多分、この後も彼女に箝口令が命じられているはずです。

 

 

 ご両親様もさぞかし、悲しかったことかと推察できます。

 

 

 補欠と言う身分の不確かな立場で、

 練習を重ねてきたのに‥こんな不幸にさせらるなんて、

 絶対、あってはならないことなのです。

 

 

 私は

 協会の役員が何故、補欠をあんなに早く2日に

 解除したのか、

 その真意が分かりません・・

 

 

 何で体調不良選手の言葉をウのみにして、

 わざわざ

 健康な補欠を解除した罪は決して軽くはありません。

 

 

 エチオピアが補欠を解除をしていなかったから出場できた

 ので優勝を勝ち取ることが出来たのです。

 

 

 実は以前も同様なトラブルがあった記憶があるのですが

 何時のどんな種目の・・かも何も覚えていないのが

 歯がゆい所です。

 

 

 我が国のお偉いさんたちは

 寄ってたかって、二人の選手の名誉と心を傷つけたこと

 かと‥思うと‥"(-""-)"

 

 

 本当に

 やるせない気持ちでいっぱいです( ;∀;)。

 


 予断ですが、

 細田さんんに全国のフアンの皆様から、激励のメールを

 送られることを密かに祈るものです( ;∀;)。