古都のブログ小説 京の鐘894

 

 

 

 秋山が前説の室長の説明に加え、

「これから話す企画はもう既に撮ってある駒を全て来春まで    

 留め置きして、これから言う企画に全面変更して、

 新たに番組編成の変更考えようとする大胆な方針転換だ。

 

 勿論、誰もが初めて目にするものだから、即座に頷けない

 とする者が多くいるのも、

 当然の成り行きだ。なので、無理押しはしないつもりだ。

 私に遠慮することは無い」

 具体的な番組作りの内容をプリントした第一企画案を

 秋山の秘書たちが、朝から動員されて、作ったものを配布

 した。

 

 

 

 一同、黙読し始めると、声を偲んで見つめる者や、

 意味のない作文として、斜め読みでレジメを閉じる者な

 ど、それぞれの旗色が分かる仕草を見て、

 秋山は俄然、やる気が出て来た。

 

 

 

 本来なら、同意する者が多ければ、やる気が出るものだ 

 が、秋山はむしろ、無視する奴らが多ければ、

 多いほど、やる気が出る気質なので、何気に椅子を引き寄 

 せた。

 

 

 

 その秋山の仕草に、強いやり遂げる気構えが感じられた。

 

 

 

 室長が出席者からの意見を求め、始めに企画制作担当に

 振った。

 

 

 

 秋山より、一回り年嵩の男が苦渋に満ちた面持ちを隠さず 

 口火を切った。

 

 

 

「未だ、正確には具体的な内容を把握しておらず、常務の

 お言葉では御座いますが、これらは二つの意味で、

 失敗は許されず、年末年始、社員を総動員させての制作

 には、聊かの無理があろうかと・・」 

 口を濁した。

 

 

 

 秋山には分かり切った発言で、意を介さず、続きを促し

 た。

 

 

 

「何より、この企画変更案では、製作費の概算が出来ず、

 更に、関係各位からの同意が取れるものか、どうかに寄る 

 ものかと」

 言葉尻が濁って小さくなった。

 

 

 

「他には・・」

 室長が全体へ問いかけた。

 

 

 

 報道から

「これは報道とは言っても、主体はあくまで企画製作が優先

 先するものと」

 障りのないよう口を濁らせた。

 

 

 

「他には・・」

 苛立つ室長が声で急かせた。

 

 

 

「私の方は、この企画は確かに無理はありますが、社を上げ

 ての制作なら、全社員の力の集成で、

 遣り甲斐のあるものに、なろうかと推察されます。

 私はこの企画に、乗ってみたいと思います。

 

 

 やれば、必ず、秋山常務の企画なら、視聴率を大幅に

 アップさせる可能性が高いかと推察します」

 テレビ部、ラジオ部が揃って賛意を示した。

 

 

 

「ちょっと待ってください。今まで、かき集めて来たCMに

 協力されているスポンサー各社様に、どう説明すればよい

 か、戸惑うばかりで・・」

 営業が泣きを入れた。

 

 

 

「これまで撮って来たテープを、いつ、オンエアされるのか

 も知りたいし・・」

 撮影部からも泣きに似た悲鳴が上がった。 

 

 

 

    古都の徒然 NHKテレビで豊臣家滅亡への    

 

 


    昨夜のNHKのテレビで

 「英雄たちの選択遷選・豊臣家滅亡への出発点」

  が放映されました。

   

 

 豊臣秀次の悲劇は以前より

 歴史的に色々、説があって、いずれもが正論と思って

 の討論でしたが、

 最後には秀吉を庇っていた学者も秀吉の残酷無比の仕置き 

 の酷さに持論を変える一幕まで、ありましたが、

 中々、見応えのある佳作となっていました。

 

 

 ここで

 私が言いたいのは以前、

 このブログに書いた原稿をアメバが削除して、

 アップできなかった無念の思いがあったことです。

 

 

 私は京都の幕末維新史が専門で、

 京都にまつわる歴史的な事件は、それなりの研究を積み

 重ねていて、講義や講演をしたり、

 受講生らを引率して、哀れな秀次の妻妾らを弔う瑞泉寺を

 訪れ、解説を何度もして来ました。

 

 

 その度に参加者を

 泣かせてしまいましたが・・(__)。

 

 

 抑々事件は

 豊臣秀吉が,関白秀次を謀反のかどで切腹させ、

 更に何の罪もない妻妾や幼子など30数人を三条河原で、

 秀次の・・を晒した前で、公開処刑したことです。

 

 

 これが後に豊臣家の滅亡の最大の原因となったことです。

 

 

 この史実の経過をブログに詳細にアップしたのですが

 何度書いても削除され、

 無念の思いで筆を折ったのは今月の初旬の事でした。

 

 

 天下の公器の報道機関が絵入りで解説しているのに

 なんの為に、たかが

 こんな、ちいさなブログに書いた記事を無断で削除する

 のか理由が未だに、わからない・・"(-""-)"

 

 

 言論出版の自由は何のためにあるのかと・・

 

 

 正に空いた口が塞がらないもので・・"(-""-)"

 本当はあの日の記事を今一度書きたいところですが

 また

 拒絶されるのが口惜しいので、こんな程度で幕を降ろす

 のも、仕方ないかと思い・・(-。-)y-゜゜゜

   無念!

 

 

 今夜も甘過ぎる中途半端な記事になってしまい・・( ;∀;)

 機会があれば、

 もっと

 説得力のある記事を詳細に書きたいと願っていますが・・

 

 

 今夜はこれで・・残念"無念(-""-)"