古都のブログ小説 京の鐘974

 

 

 

 志乃がそれで大丈夫なら計画通り進めるが、志乃の気持ち

 と体調を確認すると、

 どちらも問題がないことを認め、予定通りことを運ぶこと

 にした。

 

 

 秋山は小夜や菜奈もOK だったので、さっそく、

 志乃に急ぎ編み傘を被らせスタンバイを命じ、副調整室

 へ上がった。

 

 

 CM開けと同時に、村野アナが

「初めに いつものように 出囃子が賑やかに入り、

 これに続いて 本歌が唄われます。

 

 

 志乃姫様は 出囃子が鳴り響くとるとステージに舞い出て

 きます。

 

 

 一曲、舞い終えると、

 志乃様は、いずれ舞う機会もあろうかと、以前から、

 お稽古を独自にされていた白河流では初めての

 日舞・歌謡舞踊が披露されます。

 

 

 今回の演題は既に多くの、おわらフアンから支持されて

 いる 石川さゆりさんの風の盆恋歌で、

 これを志乃姫様がご自身で唄われているCDによって

 舞われます」

 とのアナウスを入れると、何事があるのかとの思いも

 あってか、一瞬、間があって、

 話が呑み込めた途端、爆発的な拍手と大歓声が地響きを

 呼んだ。

 

 

 暫く、騒ぎの収まるのを待って、

「もう宜しいですか。姫様が待ちくたびれておられますよ」

 客席から軽い笑いがあって、まもなく、

 静寂に戻り、

 ここで編み笠を外した。

 

 

 始めに、三味・太鼓に哀愁を帯びた胡弓の音がゆっくりと

 流れると、呼び込みのお馴染みの出囃子が入った。

 

 

 ♪ きたさのさー どっこいしょのしょ

          唄われよー  わしゃ囃す

 

 

 志乃は威勢のいい、賑やかな音律に合わせ、

 幾分、足元を軽く跳ね、病み上がりの姿を見せなかった。

 

 

 次いで、本歌になった。

 

 

 ♪ 君のみ胸に 埋めたうちの

       アッ ショット 

         想い知らずや オワラ 憎い人

 

 

 志乃の舞の旨さは切り出しが鮮やかで、誰も真似の

 できない美しさでもあった。

 

 

 この唄での見せ所は 末尾の文句の

 

 

           想い知らずや 憎い人 

 

 

 この時の姫の振り付けは、右袖を左手で軽く押さえ、

 右手の指が二階の副調整室にいる秋山に

 向けられているのに気づいた客席から、またまた盛大な

 拍手と笑いを含んだ大歓声を呼んだ。

 

 

 姫の何気ない顔つきにも、拍手が鳴りやまず、

 ほどの良い振り付けの旨さにも、客席は大喜びで、

 湧きに沸いた。

 

 

 間違いなく 志乃の一本勝であった。

 

 

     古都の徒然 小説 京の鐘にかけて・・

 

 

 私のブログ小説の読者はほんの一握りで、無駄な努力を

 している気がしますが、

 私はそんなに落ち込んではいないのですが・・(笑)

 

 

 多分、

 そうとうの痩せ我慢をしているかと思いますけど、

 うっ (*´Д`)

 

 

 でも、ほんの一人でも作品に感動を覚えてくれたら

 それだけでも満足なので、数ではないことは

 昔と変わりません。

 

 

 でもね

 私は本格的な小説を書いていた日々を思い出すと

 やはり何が嬉しかったかと言うと

 本音は読者が私の拙い作品を買って下さったことが

 最大の

 喜びであったことに違いありません。

 

 

 だって、親戚でもないのに、新人作家の本をリード文で

 読む気になってくれて、

 立ち読みした後、購入してくれた行為、

 そのものに感動したもので!(^^)!

 

 

 読者の皆さんで、態々、作家と語る会を設けて下されて

 指定された文化財の建物の中での懇談会は

 幸せでしたね(#^^#)。

 

 

 それが、明治時代の某作家の冠のついた文学賞の候補作に

 推挙され、見事、落選しましたが、

 

 

※ デモ、そのために色んな方達からのお誘いがあり(笑)

 

 

 その後、映画化やドラ化にと色々な話が舞い込み、

 いずれも、

 私の希望した原作をいじる過ぎるのは困るとの条件に

 緩い返事しか戻って来ず、

 予定通り、水泡に帰したもので‥(*^_^*)

 

 

 その当時の原作の扱いの酷さは今より酷いもので、

 ドラマを見て、

 何処に原作の作品の意図があるのか分からない、ものさえ

 ありましたから・・

 

 

 あるのは登場人物の数人だけで、まったく知らない

 人が出て来て、原作を凌ぐヒーローとして

 活躍するなんて、

 たかが百万程度で原作を売る気にはなれませんでしたね。

 

 

 でも、

 同僚たちが何度も一度、映像を見てみたいから

 良いじゃないかとホザクには

 流石に閉口しましたが・・

 

 

 そして、今感じるのは、無料で読める小説には

 好奇心が

 生まれないことを知ったことです。

 

 

 因みに、

 私もブログの他の作家の作品に目を通したことが

 あっても、

 内容を理解する前に・・(笑)。

 

 

 私は読みたい本は買います。

 昨年から今年にかけて、購入した本は

 文庫本ばかりですが、30冊を超えていますから・・。

 

 

 私は読書は好きですね。

 

 

 読書の習慣のない方は人生の半分、損しているような

 ものですよん(笑)

 

 

 だって、本からあらゆる分野の出来事に遭遇・体験が

 出来るのですから・・

 

 

 読む経験がないことは、もったいない話です!(^^)!

 

 

 ところで、今頃、忘れていましたが、京の鐘の件で

 また、同じことを言うのですが、

 一度も読んだことのない人でも、騙されたと思って

 今日の一頁に目を通しても毒では

 ありませんよ(笑)。

 

 

 長い作品の中でも物書きが・・の出来かと思う頁なので

 宣伝しました(笑)。

 

 

    1頁でも完成した作品と同じですから・・

 

 

 今回の頁を読んだ方からの短文のコメでいいので、

 1行付けて下されば

 嬉しいですね。

 

 

 多分、無反応だと信じているので、気を遣うことは

 ありませんよん(笑)

 

 

 では・・またね(笑)

 

 

 くぅぅぅっ・・( ;∀;)