更新原稿

     古都のブログ小説 京の鐘943

 

 

 番組は志乃の提案で、曲に届いているコメントや

 メッセージのメッセージの中から、それぞれ宛てに届いて 

 いる物を選んで、

 そのお答えをすると言うことで時を繋ぐ方法に転換した。

 

 

 

 これを小南がCM開けに口にすると、もう既にフアンから  

 何百通のコメントが届いていて、

 中には四人揃っての似顔絵や、一人、一人の物までが

 揃っていたようだ。

 

 

 

 何も言わない内から、そんなに多くの方からの言葉の

 プレゼントに、四人とも、驚きの声を上げた。

 

 

 

 メッセ―ジ用紙を始めに手にした穂香が、

「なんや、京都の癒しのテレビみたいやな・・」

 妙な歓声を上げた。

 

 

 

 笑いながら、これを横目に、志乃たちも手渡された用紙に

 目をやり喰い入るように読み込んでいた。

 

 

 

「うちのを、読んで、いい」

 気忙し気に、穂香が口火を切った。

 

 

 

「勿論、お好きなものを読んで下さいね」

 小南の声に促された穂香が、

「来ないな、嬉しいことを書いてもらえると、うち舞い

 上がるんやけど・・どないしょ」

 志乃へ用紙を広げて押し付けた。

 

 

 

「あら、ほんと、穂香ちゃんのこと大好きな方からなのね」

 志乃の了解を得たようにして

「ほな、うち、読むで」

 穂香がすっかり舞い上がっているのがよく分かる声に、

 残った三人が目を穂香にやった。

 

 

 

「都内に住む大学生です。今、テレビをつけたら、

 まさかのまさか、

 志乃姫様から穂香ちゃんや、奈菜ちゃん、

 そして名古屋の小夜ちゃんまで、全員、揃って出ている

 なんて・・まるで夢みたい。中でも、

 大好きな面白すぎる穂香ちゃんまで、お澄ましでいる

 のが驚きの第一歩で、

 なんか、あの日の思い出を語って欲しい・・宜しく

 お願いします」

 都内に住む女子大生からで、

 思った以上に今回の予告なしの出演にフアンが驚きと

 喜びを爆発している

 ような文面に、志乃たちも胸が熱くなった。

 

 

 

「うちらも、まさか、東京に今いるなんて、想像も、

 つかなったもん。びっくりしているのが本当の話なの。

 それでまた、東京でテレビに出るなんて、

 誰も知らんかったから、内心・・ドキドキなの・・

 思い出話は、また後でね」

 

 

 

「そうよね、内も今何しているか分からへん。ほんま、

 どないしょ」

 奈菜が合いの手を打つ。

 

 

 

「抑々、秋山せんせが倒れるなんて・・

 それこそ、びっくり仰天の話で、志乃ちゃんらが東京へ

 行くと聞いて、慌てて、つけ加えて、もらって来たの」

 小夜が控えめに、落ち着いて語ると、志乃が次の

 コメントを読み上げた。

 

 

      古都の徒然 突然のことで・・

 

 

 今年の古都の徒然が能登半島大地震で始まるなんて、

 ほんとうに、まさかのまさかの連続で・・

 始めは適切な言葉も

 思い浮かびませんでした。

 

 

 それにしても、世の中、

 何が起きるか分かんないものですね。

 

 

 ほんの数時間前まで、お節料理で箸を勧めていたはずの

 幸せな家庭が一瞬にして崩落するのですから

 落ち着けって言われても、腰が浮いて、

 落ち着けないのが本当なので・・

 

 

 それも、震源地が能登なだんて、聞いても、よくある

 話だからと、それほど気にせず、

 聞き流していましたが、テレビを見ていると

 どうも、大ごとになっているようで、

 次第に青ざめて来て・・

 

 

 皆さんが無事だと良いのですが・・と

 あとは、もうテレビで見ているものが次第に悪夢に思えて

 来るばかりで・・

 

 

 未だ、能登半島地震と航空機事故が一緒になって日にちの

 区別がつかなくなり・・

 

 

 お正月早々、

 大変な大惨事が重なって唖然とするばかりで・・

 

 

 電話しましたが、電話そのものがまったく繋がらず・・

 いよいよ、

 大変なことになった事が、

 身近に発生していることを知り、何から手にしていいか

 分からなくなり・・

 

 

 一昨日の夜、ブログで親しくしてもらっている方から

 連絡があり、

 行方不明者の連絡の取り方を知り、教えてもらい、

 かけてみて、なんとか、録音して貰った以降も

 未だに

 何の連絡もなく・・

 もしかして、お正月に何処かへ旅行に出かけていたの

 かもと・・

 

 

 確かに、それなら、帰るに帰られず、連絡がつかない

 のも仕方ないのですが・・

 

 

 家が無くなっていては、どうすることも出来ませんし。

 

 

 連絡さえあれば、何かできることは無いか、

 相談して、必要なら、跳んで行きますが、今はひたすら

 彼らの無事を祈るばかりです。

 

 

 更新原稿

 

 

 最近、悪夢を見る日が多くなりました。

 今朝も、まったく訳が分からない取材で会議室で誰かの

 話を聞いていて、もしかしたら、

 私は

 違う場所で違う記事を書くはずが場所を間違えたかと

 思い腰をあけると目が覚めて‥午前3時30分頃でした。

 

 

 その時の、夢だと気づいた時、なぜかほっとしている

 自分に情けなさを感じていたのも

 いと恥ずかし・・

 

 

 夢か本物かの差が気づかないことも多々あって、

 反睡半眠状態が続き、何処までが夢で、何処からが

 真実か分からないこともあって、

 ふと、心療内へ行くべきかどうか・・それが気になって

 (~_~;)

 

 

  追記 能登半島地震の死者が161人。

 

 追記 PM 2時 死者数が168人。