古都のブログ小説 京の鐘943 

 

 

 小夜が志乃に何かを一言、囁いたあと、

「突然、言われても、今日は衣装の用意が出来ていないの

 で、難しいかと思います」

 小夜らしい凛とした口調で、これを拒んだ。

 

 

 

 奈菜も穂香も黙って頷いた。

「小夜ちゃんの言う通りです。音響はともかく、

 今のような訪問着での、おわらはあり得ないもので、

 難しいかと思います」

 志乃がいつものように、穏やかな口調だが、

 後に引かない言葉に重みが有った。

 

 

 

「そうですか。私はせっかく、おわらの名人のみなさまが

 4人も揃ったのでと、思ったものですが・・」

 小南が大袈裟に肩を落とした。

 

 

 

「それは申し訳ありません」

 志乃が素直に詫びた。

 

 

 

 穂香が何も詫びる必要がないのに、との思いを込めて

 志乃を見つめた。

 

 

 

「もし分かっていれば、用意できたかもしれませんか」

 小南なおも縋ると、奈菜が

「生憎、うちらは、せんせのお見舞いに来たので、

 テレビに出るつもりも、舞う予定もありませんので、

 今日は無理やと思います」

 と、返し、この話にケリをつけようとした。

 

 

 

 CMが入ると、秋山から電話が入り、

「あまり無理を言うな。志乃や小夜らが言うのが当たり前

 で、せっかくの流れに、

 水を差すようなことはいってはダメだよ。

 もう一人前かと思っていたが、未だ、当分、修行が必要

 だな」

 との横やり入り、小南が気落ちしたか、目が虚ろになり、 

 何かに縋りたい思いが滲み出ていた。

 

 

 

 志乃がこれに気づき、三人に街流しの映像を見ながら、

 当時のエピソードを、

 それぞれが語ってもらえればと、

 小南に囁くように告げると、これを拾った副調整室の

 DRから小南に、

 その線で話を持って行くように、との指示が出た。

 

 

 

 幾分、気落ちした様子の小南に同情した志乃が、

 =これでいいの=

 小夜に聞き直すと、

 

 

 

 =もう無理でしょうね。今からできることと言えば、

 白河社中の東京本部に掛け合って、

 余分の傘や着物が有れば、それを借りることも出来る

 かも知れませんが・・=

 

 

 

 =それだと、この時間帯では無理でしょね=

 二人の対話を聞いていた小南が

「今ほど、秋山常務から連絡があり、無茶はするなと・・

 殊に志乃さんを舞わせてはいかんとのことで、

 時間的にも、もう無理があり、

 私の半判断ミスが、すべてで、この件は引き下がる

 ことに致します」 

 顔色が青ざめていて、気の毒に思いながらも、

 志乃も一応、この場は引くことにした。  

 

 

      古都の徒然 年末のご挨拶

 

 

 いよいよ、今夜は大晦日で、2023年の最終日に

 なりましたね。

 

 

 明日から、

 新たな年の始まりとなる分けですが、

 これは

 あくまでも暦の上のことで、単に一日を終えるだけで、

 何か天変地異等の

 大転換がある分けでもなく、

 大げさに騒ぐことほどでもありませんが、

 それでも、

 なんとなく、気分が一新するような気になりますから、

 何か、

 特別な一日でもあるのかも知れませんね。

 

 

 さて

 私のこの一年を振り返れば、以前にも何度も書いて

 来ましたが、

 本当に過去に覚えを知らない

 大凶の年となり、

 何をしても計画倒れになったり、

 一年に3回もスマホが行方不明になったり・・

 

 

 保険証や、マイカード、それに運転履歴証などの公式証

 を紛失するなど、

 まさに、啞然・愕然・呆然の年で

 最低・最悪の

 大凶の年であったかと思います"(-""-)"。

 

 

 おまけに、昨年同様、コピー機の故障で、

 年賀状がプリントできず、教え子が金曜日の深夜に

 やって来て

 修理を試みましたが、回復せず、最後の最後まで、

 救いの手が届かず・・

 無念の涙を呑み・・(*´Д`)

 

 

 こんな経験は過去に一度もなく、何処かで救いが

 あるものなのに、

 一度も、お返しの幸運が訪れないもので、 

 これは運勢に逆らわないよう気をつけただけの大凶年で

 あったことには間違いありません(*´Д`)。

 

 

 なので

 明日から始まる新たな年には、なんとか、

 幸運でなくても、

 普通の年になって欲しいとの思いだけが募ります。

 

 

 と、愚痴だけで、一年の幕を降ろす嫌な年でしたが、

 新たな年が幸運でもなくても

 普通の年になってくれると、いいなーっと思える年に

 なって欲しいですね。

 

 

 この一年、私のような者を

 暖かく見守って頂いた皆様には深く感謝いたします(__)

 

 

 古き良き、いいね友への感謝と、

 新しい、いいね友もできました(#^^#)

 

 

 この最悪の年であった、はずなのに、

 何の変哲もないこのブログに、変わらず、いいねを

 入れ続けて、下さった皆様のお心が嬉しかったです

 (#^^#)。

 

 

 最後に

 皆さまにおかれては

 どうか、清々しいお年をお迎えくださいね(#^^#)。

 

 

 わたしは一人寂しく・・うっ(-_-;)

 お雑煮の用意をする気もなく・・( 一一)

 

 

 大凶な年に、おさばらして、

 私も新たな年を迎えますが、ほんの少しでも

 なんか、

 ひとつでも、

 日常生活に良い思い出が残る年になって欲しいなと・・

 

 

 今になっても、無駄にほざいています。

 しょぼん(-。-)y-゜゜゜