古都のブログ小説 京の鐘942

 

 

 

  小夜が志乃に何かを一言、囁いたあと、

「突然、言われても、今日は衣装の用意が出来ていない

 ので、難しいかと思います」

 小夜らしい凛とした口調で、これを拒んだ。

 

 

 

 奈菜も穂香も黙って頷いた。

 

 

 

「小夜ちゃんの言う通りです。音響はともかく、

 今のような訪問着での、おわらはあり得ないもので、

 難しいかと思います」

 志乃がいつものように、穏やかな口調だが、後に引かない

 言葉に重みが有った。

 

 

 

「そうですか。私はせっかく、おわらの名人のみなさまが

 4人も揃ったのでと、思ったものですが・・」

 小南が大袈裟に肩を落とした。

 

 

 

「それは申し訳ありません」

 志乃が素直に詫びた。

 

 

 

 穂香が何も詫びる必要がないのに、との思いを込めて

 志乃を見つめた。

 

 

 

「もし分かっていれば、用意できたかもしれませんか」

 小南なおも縋ると、奈菜が

「生憎、うちらは、せんせのお見舞いに来たので、

 テレビに出るつもりも、舞う予定もありませんので、

 今日は無理やと思います」

 と、返し、この話にケリをつけようとした。

 

 

 

 CMが入ると、秋山から電話が入り、

「あまり無理を言うな。

 志乃や小夜らが言うのが当たり前で、せっかくの流れに、 

 水を差すようなことはいってはダメだぞ。

 もう一人前かと思っていたが、未だ、当分、

 修行が必要だな」

 との横やり入り、小南が気落ちしたか、目が虚ろになり、

 何かに縋りたい思いが滲み出ていた。

 

 

 

 志乃がこれに気づき、三人に街流しの映像を見ながら、

 当時のエピソードを、

 それぞれが語ってもらえればと、小南に囁くように

 告げると、これを拾った副調整室のDRから小南に、

 その線で話を持って行くように、

 との指示が出た。

 

 

 

 幾分、気落ちした様子の小南に同情した志乃が、

 =これでいいの=

 小夜に聞き直すと、

 =もう無理でしょうね。今からできることと言えば、

 白河社中の東京本部に掛け合って、

 余分の傘や着物が有れば、それを借りることも出来る

 かも知れませんが・・=

 

 

 

 =それだと、この時間帯では無理でしょね=

 二人の対話を聞いていた小南が

「今ほど、秋山常務から連絡があり、

 無茶はするなと・・殊に志乃さんを舞わせてはいかん

 とのことで、時間的にも、もう無理があり、

 私の半判断ミスが、すべてで、この件は引き下がる

 ことに致します」 

 顔色が青ざめていて、気の毒に思いながららも、

 志乃も一応、この場を引くことにした。 

 

 

       古都の徒然 国際政治の・・ 

 

 

  

   ロシアのウクライナー侵略戦争もプーチンが即日にも

 占領して成果を上げるような決意を述べて、

 欧米諸国の介入を牽制しながら、当初の目的達成の為に

 多数の国民を戦死させ、

 今また大統領選挙で政府に反対する候補は

 認めないという

 専制政治のサンプルのような命令の悪質さは

 論を待たないものかと思います。

 

 

 こんな非道なことをしていて、恥ずかしくないのかと

 思うのは我々には基本原則となっている

 自由と民主の精神が完全に無視されることに苛立ちが

 おさまりません。

 

 

 どうして、こんなに悪質な政治と侵略戦争に対しての

 無力感はどうすれば解消できるのか・・・

 

 

 考えても、どうにもならないジレンマに苛まされ言葉に

 ならない辛いものがあります。

 

 

 アメリカの大統領選挙でも

 ウクライナへの支援に反対しているトランプが優位とか

 

 

 また20代の青年の現職大統領の支持率が

 10%を切っているようで、

 アメリカはまた、選挙違反のもみ消しを図るあの犯罪者の

 トランプが復帰するなんて、

 考えられないほど、がっかりで、世の中、真っ暗闇に

 思えてしまい・・・

 

 

 なんとか、平和路線の現状を維持しする政治勢力が

 結集して、

 平和政権を維持して欲しいものですが・・。

 

 

 ただ

 アメリカのイスラエルの戦争を指示することだけは

 考えものなのなのですが・・

 

 

 戦争って戦争でしか解決できないのが悲しいですね。

 

 

 考えると、眠れなくなるので、今夜はこのへんで

 おやすみなさい!

 

 

 今、目覚めましたが・・

 このまま、アップしますね。

 

 

 皆様からのご意見・ご感想をお待ちしますね(#^.^#)。

 

 

 これまで、

 お一人だけ、確実に届きますが、もっと増えてくれると、

 書き甲斐があるのですが・・(笑)