古都のブログ小説 京の鐘913

 

 

  月末に入ると、D女大と京女大の大学祭が相次いで

  開かれた。

 

 

 

 志乃は予てより、

   要請のあったおわらの公演要請に応えて、

   どちらの大学とも、

   一日だけ顔を見せ、一人舞や三人舞を披露し、大喝采を

   得た。

 

 

 

 あとから、どちらの大学からも、入場者数が 大幅に増え、

   会場は身動き取れないほどの大混乱を招いた

   との知らせに嬉しさと困惑が身を

 震わせた。

 

 

 

  この時、

  予想もしなかった男性客が多数詰めかけたことで、

  開会まもなく男子トイレが足り無くなるなどの予想外の

  出来事に実行委員たちが頭を抱えたとの話も入り、

  志乃は余計なことで思い惑うこともあった。

 

 

 

 11月の中期になると、

  小夜たちが在籍している国立N大の大学祭が開催され、

  時代祭りの小夜の華麗な舞に惹かれた者が

 多数くいて、実行委員会から、ぜひ校内での街流しや、

 舞台でのおわらの公演要請があった。

 

 

 

 実はこの話の出る前から、いずれ、こうした要請が

 あるのではないか、との話は秋山からもあって、

 心配はしていた。

 

 

 

 このため小夜たちに、もしも、このような要請があれば、

 そちらの12名で、

 なんとか解決をして欲しいと決めてあったのだ。

 

 

 

 だが緊急連絡で、ぜひ、京都から幹部の出演要請が続き、

 志乃も家元の沙織子や沙緒とも相談し、

 次いで秋山へ電話で相談し、体調が今一の志乃を除いた

 奈菜や穂香に彩の3人が出かけることになった。

 

 

 

 穂香も菜奈も志乃の参加を求めたが、

 医師の判断が無理と 

 出たので、志乃のN大への出演は見送りすることにした。

 

 

 

 それでも、地元の小夜の大活躍で、舞台は燃えに燃え、

 大成功で幕を閉じた。

 

 

 

 それにしても、小夜の活躍は目を見張るものがあった。

 

 

 

 殊に、一人舞の旨さと微かに開きの気味の口元が男心を

 惹きつけたか、

 爆発的な歓声と男子学生が何度も地を蹴り、

 歓喜の舞を見せたほどだ。

 

 

 

 同行した沙織子も、沙緒も感動し、手放しで小夜を

 褒めちぎった。

 

 

 

 また、相変わらずの怖いもの知らずの穂香の関西芸が

 笑いを誘い、

 拍手と笑いの二刀流の熱演で、会場は湧きに沸いた。

 

 

 

 地元のテレビも取材に来て、当日の夜のニュースで

 オンエアされたとの知らせが小夜から

 志乃にあった。

 

 

 

 こうして、おわらの人気は、じわじわと広がりを見せて

 いた。

 

 

 

 秋山からの連絡で、どうやら、秋山の賭けが当たった

 ようで、志乃の関連出番組も視聴率が上がり、

 会社としても大成功に沸いたとの知らせに、

 志乃は声も出せずに嬉し泣きを

 漏らしていた。

 

 

 

 志乃は今回のN大行きを拒んだが、これからも、

 無理は避け、何よりも自分の身を第一にした活動を身に

 誓っていた。

 

 

         古都の徒然  

 

   街角ピアノ スペシャル ハラミちゃん パリ

 

 

 先週、NHKBSPの街角ビアニストのハラミちゃんが

 パリに来て、

 パリの各駅にあるピアノを弾いたり、プロやアマチュアの

 ピアニストとの交流も楽しく描かれていて

 とても良かったですよ!(^^)!。

 

 

 因みに私はディスクに残すと同時にお皿DVにも入れて

 永久保存するつもりです(笑)。

 因みに何度聞いても飽きません。

 

 

 先ず、パリで最も古い駅 サン・ラザール駅へ入り・・

 

 

 この駅は 映画 男と女 のラストシーンで撮影された

 場所でもあります。

 

 

 あの映画は私も見ましたが、切なくて悲しい別れの駅で

 なんとなく、あの映画の情緒が漂っているようで

 懐かしく感じる駅でもありました。

 

 

 ハラミちゃんも初めは幾分、緊張気味でしたが、

 毎夜、ライブで演奏しているセミプロのピアニストに

 話しかけ、試しに

 彼と二人で演奏してみると、彼女のあまりの旨さに

 感嘆した

 彼から今夜ライブで演奏するから来てみないと

 誘われ

 出かてみることに・・笑)

 

 

 続いてピアノに向かうと、若い女の子が来て

 自分の希望楽曲を引いて欲しいとの

 リクエストがあり、

 これを演奏し始めると、なんとこの娘さんが突然

 踊り出し・・(笑)

 

 

 ハラミちゃんも、これには呆れながらも

 乗って、

 弾くと観衆が取り囲み、あの子は観衆が

 あればあるほど調子に乗るタイプなので、調子がでて

 来て、弾き終えると、

 二人に拍手と歓声が湧きから上がり・・

 (笑)。

 

 

 今回の生撮影で彼女が結構、気楽のようで、

 少し感情のコントロールが危うい方であることが

 分かり、

 サポートするNHKの関係者があってのことと・・

 

 

 もっとも

 普通の人なら、こんなこと、異国で一人ではとても

 できない話ですよね。

 第一、

 フランス語が話せないのに・・でも通訳の助けで切り

 抜けていましたが・・

 

 

 今度は

 違う駅で独学でピアノが弾けるようになった青年に

 声をかけ、好きな曲を聞いて

 知らない楽曲なので、一度、耳で聞いてから即、

 演奏すると、びっくりして、

 彼女の才能を高く評価し・・会話を弾ませて・・

 

 

 次いで、親娘がやって来た二人が

 母がピアノを演奏して、

 娘が唄うスタイルでのパフォーマンス・・(笑)

 

 

 そこで、ハラミちゃんが代わって演奏すると、

 客が足を止めだし、

 するとたくさんの人が集まり出し・・

 やはり彼女には人を惹きつける何かがあるのかも

 知れませんね。

 

 

 続く・・

 

 

 映像がアップできればなァ・・・(*´Д`)