更新原稿

      古都のブログ小説 京の鐘903

 

 

 輿に乗っていた菜奈も仰天し、列を止めるのに必死

 だった。

 

 

 

 

 意識を失った穂香に驚いた秋山が馬を降り、

 穂香を抱き上げ、日陰の場所へ運んで寝かせ、本部席へ

 警護班の一人を走らせた。

 

 

 

 

 輿を降りた奈菜が小さな扇子で開いた穂香の胸の近くで

 風をよんだ。

 

 

 

 

 小さな小夜が回りに女たちを並ばせ、囲いの中で、

 穂香の額に浮かんだ汗を拭い、幾度となく、

 声をかけ続けた。

 

 

 

 

 穂香の顔色が微かに赤味帯びて来たのが目にも見えて

 来た。

 

 

 

 

 本部席から医師がナースをつれて走り込んできた。

 

 

 

 

 あとから白河流の家元の沙織子が弟子一番の佐緒を引き

 連れ駆け込んできた。

 

 

 

 

 着座と同時に帯を緩め、胸元を押し広げ、息ができる

 ように各種の紐を緩めた。

 

 

 

 

 流石に沙織子の出番は手慣れたものだ。

 駆けつけてくる野次馬を警護班が押し戻した。

 

 

 

 

 医師の指示で警護班の山田康則が穂香を抱き上げ、

 誘導する男に従い、役所に入り、

 救護室に穂香を運び込んだ。

 

 

 

 

 酸素器具を取り付け、リンゲルを腕に取り付け、

 パルスを指に嵌め、

 まずは事態の早急な対応を済ませた。

 

 

 

 

 バルスは初見、96と恐れた通り、異常事態を予見する

 数値に医師も顔を歪め、

 救急車の手配を素早く取った。

 

 

 

 

 現場は大混乱で、悲鳴や、鳴き声が重なり、突発的な

 緊急事態に動転し、

 秋山に縋るばかりで、ひたすら、泣きじゃくった。

 

 

 

 

 沙緒も顔色を変え、何も手が付かず、唯一人、

 小夜だけは冷静に対応し、医師からの質問に的確に受け

 答えし、

「ならば、もう大事ない、少し休めば心機能に異常が

 なければ、あまり心配はいらない」

 医師の言葉に周りにいた者全員が膝を折って泣き崩れた。

 

 

 

 

 秋山が廊下にあふれる学生たちへ

「自分たちの元の位置に戻り、次の指示を待ちなさい」

 との声に泣き泣き、互いに肩を抱き合い、ゆっくりと、

 列に戻って行った。

 

 

 

 

「せんせ、このあと、どうされますか」

 居残った幹部の一人の小夜が指示を仰いだ。

 

 

 

 

「取りあえずは、暫く様子をみて、この先、今より悪く

 なければ、穂香は救急車が来ればそれに乗せ、

 志乃のいる病院へ運ばれる手はずだ。

 もう心配はなくなったから、隊列に戻って次の指示を

 待て」

 秋山の指示で、大きく肯いた小夜が仲間達と共に囲いを

 解き、一部を除いて、ほぼ全員が医務室を離れた。

 

 

 

 

 菜奈や彩に恵ら各隊の幹部は廊下で、次の指示を待った。

 N大のメンバーは小夜をその場に残し、

 あとの者は元いた場所へ向かった。

 

 

  

 

    古都の徒然 台風の進路が・・・

 

 

 

   今日は台風7号が京都を通過するとの昨夜からの予報が

 軽く通り過ぎている時間帯です。

 

 

 

 わたしはマンションの・・階にいるので、まったく

 何事も無く・・(-。-)y-゜゜゜。

 

 

 

 それでも外は凄いことになっているようで、

 人的被害の無いことを祈るばかりです。

 

 

 

 それにしても、

 今回は直前まで京都は直撃されるとの予報で

 物干し竿を床に置いただけで

 台風襲来にどうなるかを見ていましたが、

 一向に、巨大台風の影もかたちもなく、極めてのんびり

 した小雨だけの状況に

 肩の荷が抜ける有様で・・

 

 

 

 相変わらず気象庁の読みの浅さにうんざりです。

 

 

 

 どうして、毎回、毎回、台風の予測記事が外れるのか

 あの人たちの脳みそが腐っているのか、

 ほんと邪魔な予報ばかりで

 その内、

 誰も信じない無駄の予報屋になってしまい・・"(-""-)"

 

 

 

 深夜からの緊張状態を

 どうしてくれるのか・・もうぅぅぅ(-。-)y-゜゜゜

 

 

 

 うんざりです"(-""-)"。