古都のブログ小説 京の鐘892

 

 

 

 秋山は志乃の体調を考えて、このまま、1時間の待ちを

 経た後の顔出しの有無を、

 何処で、どうゆうタイミングで言うべきか暫し黙考した。

 

 

 

 

 また、スタッフを含め、

 400人の参列者の出と舞はじめを新たに考え始めると、

 容易なことではなかった。

 

 

 

 

 ひとつの案として、

 300人を二組に分け、150人ずつ二列に分けて並ばせ、

 始めから舞で流すと、

 絶対、時間内には終わらない。

 

 

 

 

 そもそも、1時間の遅れは志乃の体調回復には役立つが

 問題は、この全編を予定の時間内には、

 とても入りきれないのは、

 スタッフからの情報に頼らなくても、

 気になる問題であった。

 

 

 

 

 これを解決する方法があった。

 

 

 

 

 それはおわらの舞の流しを省略して、

 いきなり、歩きに代え、コースの指定箇所にスタッフを

 立たせて、そこに30組を並ばせるものだ。

 

 

 

 

 志乃が体調を戻せば輿に乗り、菜奈や穂香に小夜など

 7人がセンターを歩き、

 御苑内の中央の特設舞台に上がり、

 全員が揃ったところで、

 新・おわらの見せ所の舞を始めることにするものだ。

 

 

 

 

 この方式を全工程に組み込むと時間短縮はかなり有効で

 ある。

 

 

 

 

 問題は撮影班が、

 この指定箇所に、どうゆう方法で付き添うか、

 それが問題だ。

 

 

 

 

 更に志乃の体調を維持する為には行程を歩き通すこと

 などは、もってのほかで、といって、

 始めの輿に乗っての参加は良いとして、全行程の中で、

 志乃が舞う箇所は

 御苑、烏丸通、御池通、三条通、

 そして、最後の神宮道の5か所である。

 

 

 

 

 これを志乃にやらすのは、到底、無理な話だ。

 

 

 

 

 輿の乗り降りは健常者でも疲れるもので、

 他の代替え案として、新たに志乃が輿から降りたあと、

 小型でもオープン・カーに乗り移り、

 待っていた観客に手を振る方式に変えることだ。

 

 

 

 

 秋山の具体的な案を大会事務局へメールで送り続けると、

 オーブンカーの用意はできると言う。

 

 

 

 

 しかし、

 濃姫がオープンカーでの更新はある種、賭けの一つだ。

 

 

 

 

 思いも寄らぬ巨大な漁礁に乗り上げていた。

 

 

 

 

 このままでは、志乃の体調の如何に関わらず、

 なんとか、

 無事に通過できる案を大至急、考案せねばならないのだ。

 

 

 

 

 結句、

 志乃を除いた菜奈、穂香、小夜ら6人で、

 これを演じなければならないのだ。

 

 

 

 

 志乃はこうした現状変更を全く知らぬ間に、

 時は流れていった。

 

 

 

 

 よくも悪くも本番の時が近づいて来た。

 

 

 

 

 救急救命士に支えられ、志乃が顔をみせた。

 顔色も、つい先ほどから見ると、かなり改善している

 ように見えた。

 

 

 

    古都の徒然 違和感が拭えない・・

 

 

 

 昨日、

 私にとって鬼門の大手病院で診察を受けたのですが

 無事診察を終えて、窓口で

 料金の精算しようとすると、なんと、

 2か月後まで投薬が無いことに気づき、

 改めて同医師に薬は必要で、寛解なんかしていませんよ

 と、言って、渋る医師を説得し

 なんとか、投薬を入れることになりましたが・・。

 

 

 

 

 それにしても

 長年、この病院へ出かけ来ていますが、

 今回のような

 ハチャメチャな指示は全く理解しがたいもので、

 こんなことはアホでも分かります"(-""-)"。

 

 

 

 

 つい、3日前、物凄い大きな発作に見舞われ、

 やっとの思いで、出かけて来て

 なんとか無事に納めたのに、担当医がノー天気にも

 お薬いらないとの宣告に

 唖然。呆然。愕然・・!

 

 

 

 

  人の命をなんと考えているのかと・・"(-""-)"。

 

 

 

 

 どんなに名医であったとしても、とても無理・・

 

 

 

 

 やはり、一番良いのは初めに診察をされた医師に

 変わってもらいたいのですが、

 医師の変更は例外を別として、とても、できない相談

 なのです。

 

 

 

 

 何か先に暗い影が見えそうで、もう・・嫌だ!