古都のブログ小説 京の鐘856
このあと、撮影班が来て、記念写真を団体から個人まで、
バチバチ撮り続けた。
着付けも大変だったが、写真撮影も相当なもので、
秋山も終了の声と同時に疲れが
どっと出た。
つくづく、もう若くないことを思いしらされた。
中庭に出ると、一足早く着付けを終えた各武将らから
出迎えを受け、
既に芝居が幕をあけた気分で鷹揚に頷いて見せると、
これを見た五人の家臣である武将が一斉に両手を
膝に当て、頭を深く垂れた。
その段階で、秋山がお濃を演ずる志乃の仕上がりが
気になった。
「誰か、志乃・・いや、濃姫の着付けは如何が聞いて参れ」
との芝居がかった声が飛び出し、
冷や汗が出た。
「ハッハー、畏まりましてございます」
柴田勝家役の山田康則が達者な役者ぶりを見せた。
「では、この大役、藤吉郎奴に、ご下命下され」
誰が書いたか、一堂、達者な受け答えを出して、
今日の信長公初上洛の大役を無事勤め終える可能性を
見せてくれた。
台本は書いたが、芝居の発声までは一言も伝えた
わけではなかった。
それだけに、康則らの気の入れように、感心するものが
あった。
志乃は手順通りの着付けで、
予定時刻より早めに仕上がり、安堵の吐息を漏らした。
同道してくれる主治医らも、志乃の体調の変化を常に
気をつけ、
その度にパルスや心拍など数値を確認し、
最善の策を尽くしてくれていた。
少々の気負いもあって、
いつも注意深い志乃らしく無く、はしゃぎあう、
穂香らの賑わいに誘われ、
少し油断があったかも
知れない。
だが、
出番前に全員そろって、迎えのマイクロ・バスに
乗り込み、
御所の南門より東側の控えの場所へ向かった。
同時刻に、秋山らも、五武将に100人の兵士達を
引きつ れ、着替え室を出た。
大型バス二代とマイクロ・バスを合わせ、三台で定刻
通り着付け室のある施設を出た。
京都御苑の指定された出番待ちの場所に来ると、
もう、
既に女子たちが応援の女子たちに取り囲まれ、
騒ぎの真っ最中であった。
お濃役の志乃は医師らと共に別の車にいた。
秋山が太刀を帯び、鎧兜姿でうろうろしているのを
見つけた志乃が車の窓を開け、白い手を振って
招いていた。
これを知った穂香らが、急ぎ飛び込んで来て、
わーきゃーと賑やかすぎる歓声に、
康則らが満更でない顔付で騒ぎを制していた。
志乃の様態が少し異変を見せ始めていた。
古都の徒然 平安神宮神苑散策・・
平安神宮の神苑へ出かけて来ました!(^^)!。
平安神宮・応手門 (神門)
天気予報で、
曇りのち雨だったので、早めにと思ったのですが
玄関を出た途端、忘れ物に気づき、
あたふた、していて、なにしろ前後3回も忘れ物取りに
戻っていたので・・(#^^#)。
楽しい目的のために、出かける前から舞い上がっていて、
自分でも、こんなに、慌てて
小騒ぎを演じたことはあまり記憶がありませんが・・
とにも、かくにも、雨が降らない内にと頑張って出かけ
今まで、一度も経験の無かったような
思いもよらぬ素敵な思い出が残り!(^^)!
本当に楽しい神苑巡りになりました。
おまけに雨模様の一日が完全に水無月の晴れの一日に
なりました(#^^#)。
今まで気が付きませんでしたが、平安神宮の参道には
骨董市が開かれていて、びっくり!
また、中学の郊外授業の一寛で神苑に来た子たちも
和気藹々として足を弾ませていました。
花菖蒲
神苑の4つの池の水面に顔を出している
花しょうぶが真っ白や
紫色のものや、これに額縁のように白で縁取りしてある
花しょうぶも綺麗で、
皆さん、スマホでガンガン撮っていましたよ(笑)。
その間、私は一人での参加なので、毎回、自分を撮るのに
苦労して来たので、
今回は、若い娘さんと一緒に広島から来ていた
娘さんに
少し重いニコンを手渡して撮ってもらったのですが
カメラの経験があるみたいで
持ち方や、狙いがプロのようで・・(笑)。
まっ、傑作が生まれたみたいですが・・(-。-)y-゜゜゜
この後で、すっかり意気投合して、苑内を出るまで
色々な話題で盛り上がり、
二人とお別れしたのですが、あとで、
お名前も聞かず、
また失敗!
出がけと帰宅前の失敗にショボン!
でも、
また来年があるからと・・