古都のブログ小説 京の鐘837  

 

 

 

 このあと、撮影班が来て、記念写真を団体から個人まで、

 バチバチ撮り続けた。

 

 

 

 

 着付けも大変だったが、写真撮影も相当なもので、

 秋山も終了の声と同時に疲れが

 どっと出た。

 

 

 

 

 つくづく、もう若くないことを思い知らされた。

 

 

 

 

 中庭に出ると、

 一足早く着付けを終えた各武将らから出迎えを受け、

 既に芝居が幕をあけた気分で鷹揚に頷いて

 見せると、

 これを見た五人の家臣である武将が一斉に両手を膝に

 当て、頭を深く垂れた。

 

 

 

 

 その段階で、

 秋山がお濃を演ずる志乃の仕上がりが気になった。

 

 

 

 

「誰か、志乃・・いや、濃姫の着付けは如何が聞いて参れ」

 との芝居がかった声が飛び出し、

 冷や汗が出た。

 

 

 

 

「ハッハー、畏まりましてございます」

 柴田勝家役の山田康則が達者な役者ぶりを見せた。

 

 

 

 

「では、この大役、藤吉郎奴に、ご下命下され」

 誰が書いたか、

 一堂、達者な受け答えを出して、今日の信長公初上洛の

 大役を無事勤め終える可能性を見せてくれた。

 

 

 

 

 台本は書いたが、芝居の発声までは一言も伝えた

 わけではなかった。

 

 

 

 

 それだけに、康則らの気の入れように、感心するものが

 あった。

 

 

 

 

 志乃は手順通りの着付けで、

 予定時刻より早めに仕上がり、安堵の吐息を漏らした。

 

 

 

 

 同道してくれる主治医らも、

 志乃の体調の変化を常に気をつけ、その度にパルスや

 心拍など数値を確認し、

 最善の策を尽くしてくれていた。

 

 

 

 

 少々の気負いもあって、いつも注意深い志乃らしく無く、 

 はしゃぎあう、穂香らの賑わいに誘われ、

 少し油断があったかも

 知れない。

 

 

 

 

 だが、出番前に全員そろって、迎えのマイクロ・バスに

 乗り込み、

 御所の南門より東側の控えの場所へ向かった。

 

 

 

 

 同時刻に、

 秋山らも、五武将に100人の兵士達を引きつれ、

 着替え室を出た。

 

 

 

 

 大型バス二代とマイクロ・バスを合わせ、三台で

 定刻通り着付け室のある施設を出た。

 

 

 

 

 京都御苑の指定された出番待ちの場所に来ると、

 もう、既に女子たちが応援の女子たちに取り囲まれ、

 騒ぎの真っ最中であった。

 

 

 

 

 お濃役の志乃は医師らと共に別の車にいた。

 

 

 

 

 秋山が太刀を帯び、鎧兜姿でうろうろしているのを

 見つけた志乃が車の窓を開け、白い手を振って

 招いていた。

 

 

 

 

 これを知った穂香らが、急ぎ飛び込んで来て、

 わーきゃーと賑やかすぎる歓声に、康則らが満更でない

 顔付で騒ぎを制していた。

 

 

 

 

 だが、この時、志乃の様態が少し異変を見せ始めていた。 

 

 

 

     古都の徒然 平安神宮神苑散策・・

 

 

 

 今日は歯医者さんちで治療をうけたあと、大好きな

 平安神宮の

 神苑の散策に出かけるつもりです!(^^)!。

 

 

 

 

 でも、

 撮った写真をブログにアップできないので、

 4年前かに撮った

 資料写真をアップせざるを得ません。

 

 

 

 

 なんとか、これを実現できる方法を知っている方の

 助言を待っているのですが、

 誰も、できないようで、ほとほと困り果てています。

 

 

 

 

 それでは先ず、歯医者さんへ行ってきまーす。