古都のブログ小説 京の鐘882
秋山は胸の内では、志乃には悪いが、今の体調では、
この計画さえ、危うい、ものと思っていた。
また、彼女が倒れたら、本筋の信長公上洛の図の全てが
豚坐するのは目に見えている。
その全責任を取って志乃から身を引くような言辞が
出るのは避けなければならない。
曰く、
無理は絶対禁止にすることが何よりの対応策であろう。
このため、行列がスムーズに進む時でも、
秋山は如何にも当然との顔で、
時おり馬の向きを変え、輿に乗った志乃に近づき、
体調の有無を尋ねることにした。
始めから、打ち合わせで、
秋山の動作は志乃の他にも、列に繋がる者にも
事前に告げ、
常に状況判断を怠らず、志乃の体調を最優先として、
行動することを指示して、一段楽したものだ。
その後、いくつかの要件を時代祭主催事務長に伝え、
万一に備えることを強く求め、
いずれも同意を取り、いよいよ本場への準備万端、
怠らずを胸の内に納め、
信長公上洛の完成予想図が纏まった。
秋山が東京へ戻ってからも、常に細かいことまで
打ち合わせ、
少しのミスもない状態で新たな戦略を練り直していた。
本番を1週間後に控えた頃、
秋山がD大に来て講義のあと、昼休みに志乃や菜奈ら
新・オワラの会の役員たちを自室に招き、
当日の街流しの出し物の中の二人舞に、志乃の相手役に
菜奈を指名した。
同時に、
当日の志乃の体調次第では穂香とK女大の小夜を交互に
代わってもらうことを改めて指示した。
菜奈はこれを強く拒むことは控え、無言でうなずき
返した。
菜奈も自分の置かれている立場を考え、肯いたものだ。
秋山はこの役を肯いてくれた菜奈に多くの借りを持った
気分だ。
出来るものなら、いつも拒んできた菜奈が素直に
受け入れて、
くれたのはよほどのことで、あったのだろう。
自分の住処の大学の為にも、引き受けた菜奈に熱く
感謝の意を伝えたかったが、
皆のいる前での感謝はやはり、控えて正解であった。
会議を終えると同時に、穂香が奈菜の手を取って、
「ごめんね。うちが何もできないのが辛い。菜奈ちゃんの思いが分かるだけ泣けてしまう」
と言って、しゃくりあげた。
この話をK大の小夜に伝えると、驚きの声と共に、
奈菜ちゃんに感謝します。
と言って電話を切った。
その後、小夜が奈菜へ電話を入れ、
感謝の意を伝えたとの話が、その日のうちに秋山の耳に
届いていた。
古都の徒然 雨天の・・
昨日、今日から始まる雨天を凌ぐために、主食と
惣菜を3-4日分、購入し、これから始まる
うっとおしい雨天を乗り越えて行こうとの思いが
込みあがってきますが・・
わたしは、ほんとうに雨が嫌いで、
なんで、こんなに、雨嫌いになったのかと考えてみると
どうも
仕事で外出する際、雨模様だと、現地ではカッパを
身につけないと、
衣服が濡れて、始末に負えなくなり、
また、
カメラを正常に機能させるために、色々なものを添付
しないといけませんので、
こうした面倒な手作業が嫌いで、今の雨嫌いになった
気がします。
でも、
今では、重いカメラを担ぐことも無いのに・・・と
でもね、抑々外出嫌いな私には、雨天はこれに倍する
不快感を感じるので
ほとんど、ダメなのです(-_-)。
これに反して、
晴天は朝からテンションが上がっりぱなしで、
一種、そう状態になっ入っているのかも知れませんね。
どちらにしても、空模様が人の迷惑になっているのに
どうして、日中から降り出し、
夜は上がるのには、許せません。
悔しくて、悔しくて・・( ;∀;)。
このため、買いだめた食品を持ち帰るために
3回もスーパーに出かける始末には
ほとほと癖癖致します。
こんなに嫌いな雨が歌に詠まれ、音律が生まれると
とても素敵な楽曲になり、
雨天も、いいものだと言う輩も出て・・( ;∀;)。
これから、どうやって過ごすのか、
それが問題です。
殊に31日に歯医者さんへ出かけなければならず、
今から
うんざりしている、ところです(笑)。