古都のブログ小説 京の鐘863

 

 

 

 結局、番組はCMに入る直前に、

 医務室で横たわる志乃に花束が手渡され、

 これに応えて、志乃が書いた色紙に相手の名前を

 入れて手渡すことで纏まった。

 

 

 

 

 番組が終了しても、

 女子大生は席を立たず、志乃に色々と声をかけ続け、

 志乃を困惑させたが、秋山がなかに入って、

 「時間が限られているので」

 と、さり気に言い聞かせると、素直に頷き、用意された

 ルートで引き下がった。

 

 

 

 

 CМが開けて、

 癒しのテレビに変わっても、志乃はそのままベッドから

 起きられず、医務室からの参加となった。

 

 

 

 

 番組はラジオで会場に流したビデオを再送して、

 大幅に入れ替わった観衆と、

 全国で志乃のフアンから届いたメールやコメントを

 穂香や菜奈が読み上げ、

 志乃を泣かせ、終始、泣き笑いの連続で、

 さすがに、志乃も疲れたか、次第に声が小さくなり、

 秋山は打ち切りのタイミングを計って

 締めに入った。

 

 

 

 

 投稿されたコメントの多くは志乃のおわらの舞と

 日舞の演歌の舞いに、

 会場が爆発したのかと思えるほどの大歓声を呼び込んだ。

 

 

 

 

 それまでの聞き慣れた、おわらより、古い演歌なのに、

 これに合わせて憂いを秘めた面もちで

 可憐に舞う志乃に、心惹かれたか、涙ぐむ子らもいて、

 会場は異様な雰囲気に包まれ始めていた。

 

 

 

 

 更に、今時の子らも、演歌の台詞が気に入ったのか

 一題目のサビの部分の

 

♪ 若い日の 美しい

  わたしを抱いて 欲しかった

  しのぶ逢う恋 風の盆

 

 秋山はこの歌詞が当今の女子大生にも、

 共感するものであることに胸のうちで、喝采を

 上げていた。

 

 

 

 

 その歌詞を基に可憐に舞う志乃に自分の影を重ねて

 みている女子大生が、

 惹かれ合うのも自然の流れであったのかも知れない。

 極めつけは二題目の

 

♪ この命 欲しいなら

  いつでも、死んで見せますわ

  夜に泣いてる 三味の音

 

 サビの部分の死生観に似せた志乃の卓抜した舞の旨さが、 

 多くの女子大生の胸を打ったのであろう。

 

 

 

 

 秋山は偶然に巡り合った、ひとりの女子大生に賭けた

 思いが間違いなかったことに、軽く身震いする自分にテレ

 てもいた。

 

 

    古都の徒然 写真の取り込み方法が・・

 

 

 

 昨夜、自分で撮った写真をパソコンに取り組む方法を

 リモコンで、教え子から教えてもらい、

 これまでの失敗を何気に解消する彼の能力の高さに

 ほとほと感心するばかりでした(__)。

 

 

 

 これまで、彼がコロナに感染し、三度目の苦しみを

 味わっていたもので、

 全然、スマホで呼び出しても出なかったのも

 必然であったようです( ;∀;)。

 

 まさに、感謝あるのみでした。

 

 

 

 ところで、現在修理中の歯の角がトンガっていた

 ので舌に当たると痛くなり、

 歯科医に連絡したら、

 ドクターが体調が悪く、今日は無理との返事で急ぎ

 他の歯科医を探して出かけて

 みたものです。

 

 

 

 その歯科医師が

 尖がった歯の角を削るのかと思ったら、

 幹部に幕を張って痛み止めをしてくれたのです!(^^)!

 

 

 

 こんな優しい医師もいるのですね。

 

 

 

 なんで

 削らなかったかと訊くと、

 これまでの

 医師の治療中なので、何か目的があって、けづらなかった

 可能性もありますので、

 歯の状況を変えることなく、幹部に幕を張って痛みから

 解放してくれたのです!(^^)!

 

 

 

 世の中に、こんな気配りをされる医師もおられるのです

 ね。

 

 

 

 一日に二つ良いことがあるなんて、最高に幸せな一日に

 なりました!(^^)!

 

 

 

 

 ※  参照

     風邪の盆恋歌

     作詞 なかにし礼 作曲 三木たかし