古都のブログ小説 京の鐘854

 

 

  

 更に、秋山は新しい舞のチームを作り、

 新たな舞の振り付けを考案し、これを習熟させ、

 10月の大学祭での初披露で、おわらを揺るぎない

 ものにする二の手を打つことにした。

 

 

 

 

 手始めに、志乃を暫く休ませ、

 10月から新・おわらの新たな一人舞を習熟させること

 とした。

 

 

 

 

 また、穂香と菜奈にN大の小夜を加えた新らたな

 チームを作り、

 これに三人舞を持たせることにした。

 

 

 

 

 次いで、

 D女大の高瀬彩にK女大の西野薫、N大の小林紀子と

 講義の席で志乃の後部座席にいた

 中井恵美に福井麻由子、里中緑を加えた5人で、

 新たな5人組の舞の振り付けを作り、

 稽古させることとした。

 

 

 

 

 これで、新・おわら研究会は新たな船出をすることに

 なった。

 

 

 

 

 この衝撃の新構想は、

 後に、どの大学でも、大変な騒ぎになったが、

 選ばれた全員が大感激し、

 これを受け入れ、船出から大変な人気を呼び、

 新たな振り付けを急ぐことに

 なった。

 

 

 

 

 この話を癒しのラジオと癒しのテレビで紹介すると、

 視聴者から大反響が沸き上がり、

 10月末のD大の大学祭で初舞に期待する声であふれて

 いた。

 

 

 

 

 志乃も秋山からの休養の命に素直に従ったのは

 自分でも、

 その時が限界であることを知っていたからである。

 

 

 

 

 随分と無謀なことをさせたとの思いが強く、

 ここらで一旦、

 止めないと志乃が暴走することが怖からだ。

 

 

 

 

 志乃の母からの申し出もあったので、

 これに乗ったのも本音でも

 あった。

 

 

 

 

 志乃は自分の一人舞の振り付けは、

 すぐに取り組んだが、あとから、穂香や小夜らで舞う

 三人組の出現に嬉しかったようで、

「なんとか、良い振りを作ってみるわね」

 自信を隠すようにして引き受けた。 

 

 

 

 

 穂香や、菜奈も新たな闘志が涌いたようで、本気で、

 志乃の手を取り、

「センターは私にしてね」

 と、マジで言って、笑わせた。

 

 

 

 

 ただ、

 志乃には自分の新たな創作歌謡日舞に、

 石川さゆりの滝の白糸を舞いなさいとの秋山の指示で、

 CDで曲を聞いただけで、

 頬を赤く染め、期待に胸を躍らせたのには、

 正直、

 秋山も志乃のおわらに対する本気度の高さが、

 想像を絶する気がして、身震いした

 ほどだ。

 

 

 

 

 この子は自分でも信じられない世界に足を踏み入れた

 ことに、高ぶっていたのだ。

 こうして二人三脚の旅が始まった。

 

 

     

       古都の徒然 眼病で・・

 

 

 

 目がこのまま、

 痛みと同時に目が見えなくなったらと、

 2年前の春に起きた眼通から始まった小騒ぎを思い出し、

 自分は目の病気で、

 死ぬのでは、との思いが駆け巡り、本気で狼狽えてた

 のが恥ずかしいほど、

 嫌な予感が先走り・・・( ;∀;)

 

 

 

 

 そんな、こんなで夜が開けた今朝、なんと、

 あの痛みで

 眠れぬ夜を過ごしたはずが嘘みたいに抜けていて・・ 

 (#^^#)。

 

 

 

 

 もしかして、

 これで治るのかもとの嬉しい思いがするほど

 痛みが取れ・・・

 

 

 

 

 もしかして、このまま、痛みが再発しなければとの

 想いが脳裏を駆け巡り・・(笑)

 

 

 

 

 まだまだ

 油断は許されない今の病状ではと・・。