更新原稿 

     古都のブログ小説 京の鐘846

 

 

  体調不良で原稿を未完成のままアップしましたので

  始めから全部書き直して掲載いたしました。

  御覧頂ければ幸いです。

 

 

  ※ 本当のことを言えば、書き直した今の原稿の方が

    ずっと美味しいものになっていますよ。

 

    最後の締めが効いているでしょ(笑)

    因みに体調不良はまだまだのところです。

 

 

 

     古都のブログ小説 京の鐘846

 

 

 

  だが、

 すぐ、これが志乃の裏技と知って、秋山はこの子は案外、

 芝居っ気があるのかもと・・

 

 

 

 

 もしかして、

 志乃は舞だけでなく、当初、考えていた通り、

 芝居をやらせてみようとの思いが

 急速に膨らんでいた。

 

 

 

 

 それ以前から、

 志乃にあった本を書くつもりでいたので、何かしら、

 心弾む思いで、志乃を見直したものだ。

 

 

 

 

 延長を勝手に始めた、おわら街流しは穂香らが

 先頭となり舞台から降りて、

 寺町通へ入り、賑やかに舞い進んだ。

 

 

 

 

 歓迎人は持ち越しになるものと、諦めていた商店は

 もろ手を挙げて大歓迎で出迎えた。

 

 

 

 

 調子に乗って、

 穂香が奈菜を誘って店前でのお迎え舞で菜奈を

 男役にして自分が女役となって場を

 〆るつもりであったが、

 菜奈の頑強な拒否にあい、N大組の小林紀子と小柄な

 加藤小夜組が愛らしく舞い、喝采を浴びた。

 

 

 

 

 小夜はあまりの嬉しさに感激の熱い涙を流し、

 穂香のしおれた顔との対称的な絵柄に、笑いあり、

 慰めありのエンディングであった。

 

 

 

 

 志乃はこの間、

 臨時診察室で小型テレビを見ていて、小夜たちへ

 心からの拍手を贈っていた。

 

 

 

 

 秋山がこの後の事態が穏やかに纏まれば良し、

 ことと次第によっては、

 一波乱の発生を危惧したが、幸い何事もなく、

 舞姫たちに全員を舞台に集合するよう田中に伝えた。

 

 

 

 

 今一つの気がかりは、先に散会となって、

 席をあけて会場を後にした、観客がこの状態を知った

 ことを場合を想定すると、

 近ければ、近いほど、もうスピードで駆けつけてくる

 のが目に浮かぶ。

 

 

 

 

 若いだけに、抑制力が切れると、大混乱になり

 かねないのだ。

 

 

 

 

 暫くは、

 現場から戻って来た穂香たちの軽い、おしゃべりと、

 各組の班長ら役員が勢ぞろいし、

 舞い納めを終えた頃、

 河原町通から猛然と駆けつけて来た若者たちと、

 四条通から、

 新京極通を駆け上ってきた者たちの何人かが舞台に

 詰め寄って来た秋山がマイクを使って

 事の次第を述べ、釈明した。

 

 

 

 

 だが騒ぎが簡単には収まらず、

 ついに、秋山が止めるのを訊かず、

 穂香が自ら進み出て時の流れを説明し、

 泣きながら詫びを入れ、

 照明班や音響班などが、それぞれの機器の接収作業を

 始めると、

 これを阻止しようとして、実力行動一歩手前まで来た

 とき、

 志乃が看護師の肩を駆りて舞台に上がり、

 泣きじゃくる穂香の肩を抱き寄せて、

 男たちと対峙した。

 

 

 

 

 その瞬間、会場の騒ぎが一気に治まった。

 

 

 

 

 だが、何人かの与太者が、なおも、

 志乃に近寄らんとしたとき、田中が飛び込んできて、

 両手を広げ、

「志乃姫様に近寄る者は、断じて俺が許さん。

 舞台に許しも無く、

 勝手に上がる奴は俺が叩きのめしてやるが、来るか」

 勝負はこの一瞬で決まった。

 

 

 

 

 次いで、誰の声か分からなかったが、あちこちから、

「かえれーっ、かえれーっ」

 大合唱が波をうち、これに合わせて、

 相撲部員が文句を言いに来た男たちの首根っこを

 掴んで軽くほおり出すと、

 笑いと大歓声が交錯し、一夜の夢舞台の幕が降りた。

 

 

 

      古都の徒然 改定版

 

 

 

 原稿をたやすく書いてはいけませんね。

 やはり三流物書き崩れの悪いところで、長年一気に書く

 のが性分となっていて、

 見直す習慣がなくなっていて、

 毎回、恥をかいても、平気で書き続けているのも

 どうかと

 思いますが・・。

 

 

 

 原稿はとても大切な意思表示なのに・・

 少し甘えているようです。

 

 

 

 まっ、

 気になったら書き直しも良いもので、

 その気になれば良いのです・・(-。-)y-゜゜゜

 当分、ダメでしょうね。

 

 

 私の前途、暗いです。