※ 19日から、いいね返しを始めています(#^^#)。

  1日遅くなっいますが、

  なんとか、追いかけていくつもりです。

 

 

 

  それにしても

  今年は正月早々届くはずの年賀状がパソコンと

  プリンターの故障で遅れ、

  また、

  スマホが行方不明となって、いいねが返せなくなり、

  大凶の一年の始まりとなったわけで、

  この大凶を乗り越えての

  生涯かと思い、

  今少し頑張って生きていきたいと念じています。

 

 

  

     古都のブログ小説 京の鐘843 

 

 

 

 秋山はふと、志乃の思いが、

 このおわらの中の歌の文句に転嫁させているような

 錯覚に陥った。

 

 

 

 

 まさかとは思ったが、この命欲しいなら、

 いつでも死んで見せますわ・・とのフレーズに

 凍り付いた。

 

 

 

 

「いかん、もしかして、志乃が本気で死ぬ気で舞っている

 のかも・・」

 との思いが募り、思わず声が漏れそうになるのを必死に

 嚙み殺した。

 

 

 

 

 隣にいる秋山の不審な表情に何かを感じたか

「常務、何か問題でも・・」

 河野が声を潜めて問いかけた。

 

 

 

 

 やはり見抜かれていたかと思ったが何気に

「何もないが、ただ、少し姫のスポットが強すぎないか。

 そうだ、あのスポットを絞って、

 代わりに舞台のまわりに点灯している行燈の灯りを

 トップに持って来させよう。

 さすれば、幽玄の世界に導かれる構成になる」

 

 

 

 

「常務、凄い発想の転換です。それ、すぐやりましょ」

「君もそう思うか」

 

 

 

 

「間違いなく、常務の発想の転換は大成功に結び付くと

 確信します」

 河野のやたら元気な声が気になったが、

 秋山は照明のトップに、この旨を伝えると、二つ返事で、

 すぐ変更させた。

 

 

 

 

 観客も突然に舞台が薄暗くなり、変わって小さな

 行燈の灯が明るくなったことに、

 すぐ反応し、どよめきが末広がりに波を打った。

 

 

 

 

 舞台袖にいた穂香たちが、揃って親指を立てて、

 ガッツ・ポーズで返して来た。

 

 

 

 

 確かに志乃の舞姿の艶やかさに、薄暗い照明が

 益々いきて来た。

 

 

 

 

 泣き所は志乃の歌が無いのが辛かった。

 

 

 

 

 志乃が意識的きにそうなったのか、偶然か、

 鬢から垂れ下がる髪の一部を唇に噛み、

 口元から零れる髪が怪しく揺れ、息を潜めていた会場も、

 確かなどよめきを隠せなかった。

 

 

 

 

 ただ、秋山には、これが演出と思われるのは少し辛い。

 

 

 

 

 花柳界なら、

 あって当然だが、未だ素人の大学生の舞で、

 妖艶に見えるのを、やりすぎと取るむきもあるだろう。

 

 

 

 

 明日の朝刊のネタになる可能性もあり、

 志乃には悪いが、この演出は何も知らずに舞う志乃への

 申しわけ無さに胸が軋んだ。

 

 

 

 

 側にいた河野の目に涙が光っていて、この30代の女

 にも火をつけてしまって、この後のことが

 気になった。

 

 

 

 

 すると、アナンス台の真逆の位置にいる小南が両手で

 可愛いハートマークを左胸の前に作って

 微笑んで見せた。

 

 

 

 

 この子も、秋山の狙いと違ったが、とりあえずは、

 志乃の自由に舞う姿を目で

 追うことにした。

 

 

 

 

     古都の徒然 一筆啓上の・・

 

 

  

 福井県坂井市の丸岡文化財団は一昨日、日本一短い

 手紙の入賞作品を発表しました。

 

 

 

 

 今年の30回コンクールでは

 40字までの手紙形式で挑戦、チャレンジのテーマで

 行われ、

 国内外から約4万通の応募があって、審査の結果、

 大賞に5編が選ばれました(#^^#)。

 

 

 

 その中で、私が旨いなーって思った作品の一つは

 

  

   2歳の息子へ

 一人でズボンを履こうと挑戦する君。

  「ママ手伝わないで」

 と言うけど、それはTシャツよ?

 

 

      新潟市の田淵祥子さんの作品です。

 

 

 ママ手伝わないで

 と言うセンテンスは以前、よく似た作品がありましたが

 結果的には親子間のユーモアが利いていて、

 良い結果が出たものかと

 思います(笑)。

 

 

 また

 福井県勝山市の斎藤優那さん17歳の作品

 

 

 お父さんへ

 どうせ、大好きなんだから、

 お母さんに愛してるって、言ってあげなよ

 

 

 なにかしら、仲良しの両親へのリップサービスの

 愛が

 効いていて、

 心地良い作品になったのでしょうね。

 

 

 

 実は、

 私がこの作品を選択したのは

 私の両親も生涯をかけて互いに愛し合っていたことを

 知っているからで、

 それなのに、無口な父へ言っても絶対無理なのが

 分かっていたので、

 声をかけるのにはばかりがあり・・・

 残念!

 

 

 また、今から、来年が待ち遠しいです(#^^#)。

 

 

 

 ※ 参考文献 1.21 朝日新聞夕刊より