古都のブログ小説 京の鐘823

 

 

 9月1日、新・おわら街流しの本番の日を迎えた。

 

 

 

 幸い天気もよく、

 暑さも、そこそこで、猛暑の夏を、たった一日で、

 秋へと見事に季節変わりをしていた。

 

 

 

 街流しの先頭を行く、

 京都・新・おわら街流しの横断幕が届いたので、

 交代要員を含め、

 担当のADから四人の女子大生が立ち位置の確認や、

 歩幅などの指導を受け、次第に緊張感が

 増して来たようだ。

 

 

 

 スタート地点から、この横断幕を持つ女の子たちが

 いきなり秋山の元へ走り寄って来た。

 

 

 

 「せんせ、うちら、まさか行列の一番先頭では無い

 ですよね」

 と、早々と泣きを入れた。

 

 

 

 「君達が一番先頭に歩くのは知っていたはずだが・・」

 秋山の一言で、

 半泣きとなり、慌てて穂香や奈菜が側に擦り寄り

 四人を宥めている内に、

 大学名を書いた小さな看板を持つ子らが

 「怖い、怖い」  

 と、譫言のように繰り返し、奈菜や穂香らを呆れさせた。

 

 

 

 何を見ても胸が高鳴る女の子たちに引きずられたか

 秋山まで

 「どうも、俺も、まだまだな」

 これまで数多くの場数を踏んで来た経験も、

 毎回、初もの企画のスタート時は少々、

 違いがあるのは分かるのだが・・・

 

 

 

 つい、半月前に開催した、あの五山送り火では、

 まったく感じられない、

 格別の緊張感が身を揺すり、何事も少し、上ずっている

 のには正直、参った。

 

 

 

 先ずは観客との距離感がまるで異なることだ。

 

 

 

 五山送り火はラジオのサテライト・スタジオのような

 テントの中での番組進行とは、

 緊張感が違い過ぎた。

 

 

 

 スタート地点から少し離れてはいたが、両脇にM社と

 T社の女子アナが肩を並べてのスタートで、

 余裕があったのは両社の

 女子アナだけで、

 肝心の秋山には扱うものが有り過ぎて、今回はMCと

 演出との二役は気が重かった。

 

 

 

 朝のゲネプロ

 (ノン・ストップで本番そのまんまの通し稽古)では、

 司会の二人のアナは完璧で、

 秋山だけは思いついた事だけ話すので、

 そこは飛ばして、タイムだけ進ませての進行で、

 緊張感などまるで無かったのだが。

 

 

 

 本気で緊張していたのは意外とカメラ班の方で、

 練習で構図を決めていたはずなのに、

 まさかの、本番の日になって、気にいらないことが続出し、

 M社まで、

 カメラのセット位置の変更を云い出したりして、

 ゲネプロの開始が大幅に

 遅れたほどだ。

 

 

 

      古都の徒然 幼子への・・

 

 

 

 先日から

 幼子に関しての思いを述べて来ましたが、

 ここで、

 最近のニュースに取り上げられた幼子の命を奪った

 幼稚園のバスを運転していた

 理事長の

 当日の杜撰な対応に、幼子を預かっている者としての

 最低限の愛が

 無かったことが残念で・・・。

 

 

 

 可哀想に

 暑さから身を護るために、服を脱いだり、

 水筒の水が空っぽになっていた

 ことなどが報道されると、身が震えて・・(ーー;)。

 

 

 

 この子のご両親や、ご家族の皆様がどんなに辛く、

 哀しかったことかを想像するだけでも

 堪らなくなり・・。

 

 

 

 古い話ですが

 私がまだ学生の頃、先生のところで酒の呑み過ぎで、

 一泊した翌朝、

 テレビで幼子がママに叱られるシーンが

 映し出されると

 もう、

 奥様が涙目になり、正視できなかった日のことが

 思い出され・・・( ;∀;)。

 

 

 

 彼女はとても優しい方で、

 たかがCMとは言わず、画面がでた瞬間に涙が

 こみ上がるような方で・・・

 

 

 ※ちなみに、我が母もまた涙もろくて・・私も確実に

  遺伝していて・・(ーー;)。

 

 

 それから、二度とあのようなCMが流れることが

 無くなりましたが・・・

 CMのあり方に、考えさせられるものが有りましたね。

 

 

 

 それにしても、

 こうした気のゆるみで幼子の命を奪う場合の外に

 実の子を手に掛ける人も少なからずいて、

 中には

 ゴミ箱に我が子を捨てる方までいて、この世の出来事

 とは到底考えられない

 ことが頻発しているのはどうしたことなのでしょう・・

 

 

 

 我が子を求めても不可能であった家もあるのに・・・

 

 

 

 本当はどなたでも、我が子は可愛いに決まっている

 はずで、

 それが、どうして我が子殺しにまで進むのか・・

 

 

 

 その暗い闇の世界は

 とても理解できるはずもなく、もし、我が子が誰かに

 殺されたなら、

 多分、一生、許すことが出来ないでしょう。

 

 

 

 それにしても

 可哀想すぎて、適切な言葉も浮かびません。

 今はただ、

 ひたすらご冥福を祈るだけで・・

 合掌!

 

 

 追記

 

 

 今日もまた、深夜、1時30分頃、いいねの本日の容量を

 使い切り、

 また、

 このいいね返しが深夜の0時まで出来ず、

 せっかく入れて頂いた皆様に

 申訳なく、心が痛みます。

 

 

 明日の朝まで、お待ちくださいね(__)。