古都のブログ小説 京の鐘814
ちなみに、
日本で初めて僧侶で妻帯した僧侶は我が宗派の
開祖である。
また、これを許した僧侶もまた、おらかな人なのかも
知れない。
「私は今夜、帰京するが、本番二日前には、此方に戻る
つもりだ。それまでに退院出来たら、軽くトレーニングを
しておいて欲しい」
との要請に志乃は何も言わず、微かに頷き、
これを承知した。
そのあと、本番当日、出演者はおわらを舞う子を舞い姫と
呼ぶことにする。
更に、今後のスケジュールを短く説明した。
これによると、30日と31日の二日間、買い物客らの
いない午前9時に街流しのスタート地点の
河原町通三条通の交錯する場所にスタッフ、キャストら
総員が集合する。
街流しの体型は始めに横断幕が先頭を切って立ち、
この後に、志乃が体調さえ良ければ、
舞い姫として一行の先頭に
立つ。
5秒後に、穂香と奈菜の二人が横に並んで志乃の後を
追う。
更に5秒後にD大のプラカードを持つ者が続き、次いで、
D大チームの一行100人がこの後を追う。
D大は10人一組となって、10組が整然と先頭に続く。
次いで、D女大のプラカードが続き舞姫たちが更に続く。
こうして最後にK女大が続く。
この行列が何分で、何処まで進むことが出来るかを
その日に確認する。
お迎えを頂いたチームは街流しの一行とは別に2曲を
舞って、街流しの後に続く。
こうして無事、三条通りを乗り切ると、そこで一端、
休息を入れる。
10分後、寺町通を舞うチームと新京極を受け持つ
チームが其々の演奏を背に、二列で
舞い進む。
一行が蛸薬師通まで来ると、特設舞台が新京極通側に
設けてある。
ここで、出場する者は舞台に上がり、それ以外の者は
広い蛸薬師通の真ん中を開けて、
二列で舞い進む。
客席は全員が見られるように、坐ってもらう。
舞台は志乃が大丈夫なら、おわらを舞いなら、舞台に
進み出る。
穂香や奈菜にD女大の高杉彩、K女大の西野薫、
N大の小林紀子と加藤小夜が南北に分かれて、囃し方の
調子に合わせて、合いの手を入れる。
おわらを舞終えると同時に、志乃が以前吹き込んだCDを
加工した新しい 風の盆恋歌 を流す。
おわらの舞が始まる。
古都の徒然 羽二重餅の・・
今年の夏は天候が少し変です。
なにより、猛暑と、豪雨の連鎖で、お分かりのように、
なにからしら
天災地変のような奇怪な天候不全が感じられ、
これは、
この先、何事か過去、起こりえなかった何かが、
この国で
起きるのか、得体の知れない不安があります。
まさか、東京大震災のような想像を絶する異変がない
ことを祈るのみです。
閑話休題
それと
昨日、はじめて、物価高を知らされた身近かで
ほろ苦い
エピソードがありました( 一一)。
それは
わたしが大好きな名古屋産の羽二重餅を某デパートに
毎回、注文していたのですが、
商品が入ったことの連絡の後、申し訳ありませんが、
実は今回から商品が10個詰が
8個に減らされ、
お値段はそのまんまだとの話に思わず笑いが・・・
抑々、
その羽二重餅の美味さは言葉に出来ないほどで、
口辺りも良く、甘味を押さえた仄かな香りの
その製品以外は
比較できないほどの大好物なので、気にしないで、
いいですよと、
言ったのですが・・
しかし、
現場で新商品を見て愕然・・・
数が減ったのは聞いていましたので驚きはしません
でしたが、
なんと、中味の餅か小さくなって、なんとも貧弱な餅に
なっていて・・(--〆)。
思わず、
そりゃないでしょう、と心の内で呟いたもので・・・
こんなことなら、
お値段を上げてくれた方が良かったのにと・・・
生産業者は何処からかの圧があったのか、値上げを
見送ったが、
量をしっかり下げたところが面白いのですが・・
抑々、
わたしは1000円以下の商品のお値段は
あまり見ることも無く・・・
なので、今回、店員さんからの説明を聞き流していた
ことを反省しました。
でも、なにも、そこまで頑張る必要は無かったのに・・
と、お気の毒な気がして、
生産者に
声援を送りたい思いで帰宅したものです。
幸い、
味はいつものと同じ味で、待たされたされた甲斐が
ありました。
食用商品は
味と、みかけが勝負だと言われますが、お値段も大きく
影響するものなのですね。
迂闊にも
少額商品なので、気にすることは無かったのにと・・・
なんとなく、
これはデパート側の指示であったような気がする
のです。
結果、商品には見かけも大事なことなのを知らされた
思いであることを・・・
と、いうのも
この商品を取り扱っているのは、そのお店だけなので、
この、分かりやすい構造に、
せっかくの美味しい羽二重餅が侘びしく思える
一幕でした。