古都のブログ小説 京の鐘722
休息のあと、
稽古を再開すると、始めは疲労が蓄積していたか、
覇気が無かった舞に勢いが戻り、
節目節目の決め技が決り、
前後左右の舞手の足の運びが揃っていて、
見違えるような振りの確かさに、目を見張るものが
あった。
更に、
志乃が舞台上から品格が窺える鮮やかな舞を
見せると、沙織子と沙緒が、
これに負けじと腰の切れの良い舞を見せ、
階下で舞う子らの動きに確かな変化が認められた。
秋山はこれで本番は間違いなく、
いけるとの思いが固まった。
稽古は熱く続いたが、二時中頃に志乃や穂香らが
T屋のスタジオへ車を走らせた。
沙織子と沙緒が彩や薫らに指示して、
身に突き始めた舞の決め技を忘れさせないよう、
何度も繰り返させていた。
到着早々、
穂香や奈菜がミニ舞台の客席を埋めた観衆の
盛大な迎えの拍手に、
笑顔で応え、志乃は秋山の後を追って、
サテライト・スタジオに入り、呼び物の朗読劇の
野菊の墓の下読みに入った。
ほぼ、
ひと月かけて野菊の墓もいよいよ終盤に入っていた。
これを聞くのを楽しみにしているミニ舞台の席を
埋めた参加者の多くが、
文庫本を手に先読みを進めていた。
みんな、
今日の頁を、志乃がどう読むかを楽しみに
待っているのだ。
志乃は行間を読み取る旨さが聞く者の感情を
揺さぶりだすと、声がソフト・トーンになり、
静かだが言葉の切れが良いため
聞きやすく、ガラス越しの常連のフアンたちを
唸らすのだ。
ラジオから流れでる志乃の朗読の始まるのを今か、
今かと待ち構えていた。
スタジオを取り囲む所にいる多くのフアンから
歓声が消えて行き、
マイク・テストの志乃の優しい物言いを、静かに耳を
傾け向け始めた。
店内に散らばる化粧品や宝石販売らの販売員らも
次第に手が止まり始めた。
やがて、
プロデューサーから番組始まる前にいくつかの
緒注意を話し、
また、
歓声や拍手はADが支持するので、
協指導力をなどを、
始まる直前まで説明し、本番一分前からカウントを
取り始めた。
毎回、来ているフアンたちはもうも聞き慣れた
言葉を静かに聞き、Qサインを待った。
やがて
カウントがテンを切り始めると、声を揃えて唄い出して、
笑いを誘いながら開始を待った。
Qが入ると同時に秋山から
「みなさん、こんにちは。今日は如何お過ごしですか」
との毎回の始まりの挨拶をADの指示に従い、
済ますと、
盛大な拍手がこれを出迎えた。
その後、
ひとこと話すと、開始一番のCMに入った。
聞き耳を立てている奈菜のコーナーの販売員たちも
毎回のように拍手を贈ってくれていた。
古都の徒然 ロシアの大罪!
もう、
ロシアは制御不能の状態になっているようです。
アメリカが何も反撃してこないことを見て、
ロシアは文字通り、
遣りたい放題で手が付けられない
ことになっているのです。
多くの避難者がいる劇場をミサイルで攻撃し、
住民400人がいた
芸術学校の爆撃や、病院や子供たちまでを
殺略する
大犯罪国としか言いようのない無差別攻撃に
為すべき手段が無い状況とは・・・
これに対して
大国アメリカが何もしないで高みの見物では
悪魔のようなロシアに完全に
舐められているのを知らないはずもなく(ーー;)。
どうすれば
こうした人倫にも劣る行為をしている大犯罪国を
制御出来ないのか・・
わたしは今のこの状況を見過ごしていては
国際社会の連帯に対する
不信感はぬぐえないところまで来ているものと
思えるのですが・・・。
アメリカはこの先、ウクライナをどうするつもりなのか。
もう見切っているのか、
それとも、本気で助けようとしているのか。
ロシアの占領軍がこのままウクライナに居座り、
政治・行政と治安維持を目的として、
ロシア軍の好き勝手を見逃すつもりなのか・・
今のまま傍観しているだけでは
ただの夢想では済まなくなるのは目に見えて
いるのですから・・
アメリカや西欧が武力介入をしないなら、
ロシアの無差別攻撃が続き、
ウクライナは
再生不能の状態となり、抵抗する人々はロシアに
送られ、
無残な結果しか生まないことを
何故、
許しているのですか・・・
アメリカは世界の警察を自認していた頃とは
まるで、
別の国に変貌したウドの大国に成り下がって
いるのを
アメリカ国民の大多数が
認めていると言うことから、我が国も早く、
目を覚まさないと、いけない時期に来ている
ことを
知るべきかと思うのですが・・・
アメリカはウクライナがNATOに加入していない
ことを理由の一つにしていますが、
もし、
加盟していたら、本当に救助に出ているのかとも・・
世界戦争になることを恐れて、
弱小国を見捨てる今の政策が正しいと後世の
人々に
言わせる自信が本当にあるのですか
とも・・・
我が国は確かに日米安保をこれまで維持して
きましたが
これから先も無能のアメリカに依存していて
本当に、いいのか・・
どこかで、
バランス・シートを用意しなくても良いのか。
いつか、
口先だけで実態が無い、我が国を助ける必要も
価値も無いと見られたら、
きっと見捨てられる日が来るような気がしてならない
のですが・・
アメリカ国民のウクライナに対しての
冷静過ぎる反応が、これからの国際関係の貴重な
サンプルになると確信します。
台湾が中国からの攻撃に対して
今回と同じく、
アメリカが単なる口先介入だけで終わるのでは
ないのかとの疑問に、
どう
こたえるのか・・・
先ず、
アメリカはウクライナ同様、
台湾を本気で助ける気が無いと思えるのですが。
台湾のアンケートでアメリカより
日本を信頼しているのが多数で、今までより
日本へ
期待が大きいのが気になりますが、
特に
自衛隊の出動を期待しているのが少し危険で・・
でも、近い将来
どこかで地域紛争が起きても、
我が国が傍観するだけでは、もう、国際社会からの
信頼は
得られないことは間違いないものと・・・
こんな時に今更、日本国憲法を持ち出しても
役に立つはずもなく、
ロシアはこの間隙を傍観しているはずも無く・・・
第二次世界大戦後の
どさくさに紛れて、我が国の北方領土を掠め獲った
あの欺瞞大国が
同じことをしない保証は何もないのです。
自国の領土を他国に奪われてからの空念仏だけ
では無様過ぎて、
哀し過ぎると思うのですが、
心すべき日が年々近づいて来ているというのに・・・
このままで本当に良いのかと
私は思うのですが・・