古都のブログ小説 古都の徒然

 

 

 

♪ きたさのさーどっこいしょの しょ

    唄われよーわしゃ囃す

 

    次いで、本歌が続く

 

 ♪ あなた恋しと 薄紅ひいて

    あっ しょっと

    主待つ夜に オワラ 大文字

 

末尾の大文字に素早く反応して、どよめきと喝采が交錯した。

 

♪ 踊り疲れた おわらの宵は

    あっしょっと

    主の腕(かいな)で オワラ 眠りたい

 

舞い手の内(なか)で、

主の腕(かいな)で 眠りたいの歌詞で、

手が止まった子が何人か出て、観衆のどよめきを誘った。

 

 

始めは固くなっていた子らも、

演目を重ねて行くうちに、少し余裕が出たか、

若さのせいか、

舞に力みが出て、統一性が乱れ始め、

秋山は舌打ちしたい気持ちを押し殺すのに汗を搔いた。

 

 

若いと言うものは、

時には恐れを知らぬ勢いが役に立つこともあるが、

多くは自信家の陥り易い、

ミスが続くものである。

 

 

今がそのピークに来ているのを、

どうすることも出来無いのを次回への教訓となるよう

指導する際に気をつけねばと、

目をつぶることにした。

 

 

「これより、総踊りに入ります」

河野アナが秋山の顔を少し見て、いいタイミングで

合いの手を入れた。

 

 

ここで舞い手が一斉に編み笠を取って、

背に掛けた。

 

 

東西南北の四方に詰めかけた大観衆がら、

大きなどよめきと笑顔の歓声が乱舞し、フラッシュの山が

尾を引いた。

 

 

同時に、

それまでの舞台体型から町流し体型に変わった。

 

 

北から降りて来たチームが南の四条へ向かい、

南からのチームは北の三条へ

上り始めた。

 

 

西側のテント前で舞っていた

家元や志乃ら三役はそのままで、班長クラスは東側と

同じく南北へ舞い進んだ。

 

 

音曲等の地方衆もまた、

各チームの最後尾に付いて、舞い手の後を追った。

 

 

幸いにもこの間、

盛大な拍手が一度も切れることはなかった。

 

 

小気味よい太鼓の音が

秋山の疲れを癒してくれるように心地よく

響き渡って来る。

 

 

舞い手が

東西ともゆっくりと三条大橋と四条大橋の橋脚へ

吸い込まれるタイムアウト寸前で、

秋山と河野が同時に席を立ち、消えゆく背に盛大に

拍手を贈ると、

観衆たちも、最大の拍手と歓声でこれを見送った。

 

 

ここで

河野アナが予め用意していた、エンディングの台詞を

しっかり述べ、

秋山が協力してくれた先斗町ら関係各位への

謝辞を差し込み

沈む帳に歩を合わせた。

 

 

ほっと安堵の吐息を漏らすと

河野が素早く白い手を差し出し、強く握手を交わした。

 

 

 

     古都の徒然 朝ドラに・・(#^.^#)・・

 

 

 朝ドラ2部もいよいよ大詰めになって来ましたね。

 

 

 京都にやって来て、

 饅頭屋さんを開くのかも知れませんが、

 アイディアとしては良い考えかと思います(*^-^*)。

 

 

 どん底を観た人は

 どこか、肝が据わっている為か、芯に強いものが

 あるかと思います。

 

 

 と、いっても

 簡単なものでは当然、無いでしょうが・・・

 

 

 茶道のせんせをするベリーさんの引きたてが

 あっても、

 高級な和菓子になるので、

 これは二人には無理かと思います。

 

 

 駄菓子屋さんに似たものなら、案外、店開きも

 早くなるでしょうし・・(笑)

 

 

 でも

 この先の展開を想像しても楽しくなります(笑)。

 

 

 今までの暗くて辛い週がようやく開けたので、

 これからは少しは良いことが

 訪れてくる気が

 します・・(*^^*)。

 

 

 と、すると

 この2部もいよいよラストに入る感じかします。

 

 

 早ければ、今週中か遅くても来週の月曜日で

 一応、

 幕を閉じるかも知れませんね。

 

 

 1部に続いて、波乱万丈の2部も

 面白かったですが、

 3部のお孫さんを中心に展開するドラマが

 良質なものであって欲しいです。

 

 

 3部では

 上白石さんがお婆さんになって顔を出すのも

 楽しみですし、

 3月のエンディングに向けて、

 最後のスパートに入ることでしょうし、何か、

 考えるだけで楽しそう・・

 で、あって欲しいですね(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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