更新原稿

 古都のブログ小説 京の鐘753

 

 

 秋山はもう少し、

 早く河野に事態の推移を伝えるべきであったことに

 聊かの悔いと恥じらいがあった。

 

 

 多分、M社の酒井製作局長辺りが花村常務へ

 伝えていたことであろう。

 

 

 だが何事にもアクシデントはあるもので、

 格別、

 大騒ぎするほどのことではないとも思っていた。、

 

 

 無事CMへ移った。

 

 

 CM開けで、

 河野が変更するプログラムの紹介アナウンスがあり、

 次いで、

 秋山がマイクを持ち、五山送り火の今宵、

 学生達が立ち上げたばかりの

 新・おわらの開催異議を述べたあと、プログラムを

 続けさせた。

 

 河野の紹介で、金の鈴を持つた沙緒が

 銀の鈴を持った奈菜と穂香を引連れて西の特設舞台の

 真ん中に進み出ると、盛大な拍手と歓声が

 出迎えた。 

 

 

 ここで縁起物の姫三社の三味の音が入った。

 

 

 穂香が先頭になり

 三人が鈴の音を立てて、丸く円を書く様に輪になって

 舞い踊り、

 一周すると、横一列となり、中央の沙緒を囲むように

 軽やかに舞って

 天地安穏・五穀豊穣を祈って、

 綺麗に舞い納め、拍手喝采の中、控えのテントへ

 戻って行った。

 

 

 この後のプログラムが順調に進み、やがて大文字に

 灯りが入る時が来た。

 

 

 ここで2分の短いCMに入った。

 

 

 

 CM明けに、

 秋山から歴史ある送り火の意味を

 お盆に家に帰っていた先祖の霊が浄土に戻る為の

 道しるべとして灯すのだと、その意義を簡単に

 解説した後、

 五山送り火の点灯が一番に入る大文字にカメラが

 切り替わった。

 

 

 ここで、現地から、忙し気に灯りを点火するための

 薪を担いだ若者やベテランらが、

 まもなく

 始まる最後の点火作業に追われていた。

 

 

 

    古都の徒然 

        三流作家もどきの無駄な呟き・・

 

 

  人間には誰にでも創造力があると思う。

 

 

 だが、それが大衆に受け入れられるか、どうかは

 神のみぞ知るである。

 

 

 ときどき、

 小説を書いている時、猛烈に沸き上がって来る

 創造の世界に

 どうにも、ついていけない、じれったさを感じる時がある。

 

 

 なにも思いつかない時にこそ、

 救いの神になってくれると有難いのに、

 そんな時にはほんと、何も思い浮かばないのが

 悔しい(/_;)。

 

 

 最近の私は

 いったい誰なんだと思い悩む日もある。

 

 

 こんなことはかってなかったことで、少し心配。

 

 

 以前、わたしは親しい内科医に

 何か食べたいものが思い浮かばないんだと

 言ったら、

 勝手にしろと、

 軽く言われた( 一一)。

 

 

 何か良い読みものが無いかと探していたら、

 古いDVが出て来て、結構、

 楽しかった。

 

 

 それをもう一度、みたいと思ったが、

 タイトルを忘れ、

 未だに見つからない(一一")。

 

 

 常に人間は思うどうりに、生きられないもの。

 

 

 どうでも良い時に限って、至福の時を迎え、

 辛い時に、

 哀しいことばかりが続く・・

 

 

 これって、何なんだ!

 

 

   こうした無駄話で

     一日の徒然が埋まっていくのだ(-。-)y-゜゜゜

 

 

   と、

 言って〆ようとして、窓辺のカーテンを引くと

 綿雪が舞い踊っていて、

 東山がほとんど霞んで見えない有様に唖然!

 

 

 京で、このような雪化粧はいつ以来のことか、

 思い出せないくらい久しぶりの雪で・・・

 

 

 車は突然の雪で走りにくいのか、まったく姿が見えず、

 まるで、幽玄の世界へ

 誘ってくれているようで、いと、嬉し・・(^.^)

 

 

 でも、

 この雪では、今日は何処へも出かけらず、 

 明日の食料が心配になって来て・・

 うーん(-_-;)。

 

 

 旨くいかないのが人生なのかも

 知れない。