古都のブログ小説 京の鐘734
これで、
本番はいけるとの思いが揺るぎ無いものとなっていた。
その夜の会議の報告を稽古会場で告げると、
大歓声が沸き上がり、
穂香や奈々たちが雨の心配をしていたが、
雨天中止となっても、
予定通り、三条通からの町流しが
行われると聞いて、安堵の喜びが爆発した。
ここで、
枠の外にいた、名古屋から来ている小林紀子らが
動揺を示した。
本来なら、10日に、帰郷して20日に舞い戻り、
9月1日に備えるつもりであったのだが、
稽古の仕上がりが意外に早く、日々、新しい振り付けを
身に着け、K女大の子たちを驚愕させていたのだ。
稽古の中休みの時、紀子がやって来て、
「あの・・うちらも、その鴨川のおわら町流しに参加は
無理でしょうか」
控えめに申し出た。
沙織子と沙緒が顔を見合わせ、即座に秋山にと同意を
求めて、無言で見詰め返した。
その目が如何にも、
引き受けても良いのではとの思いが潜んでいた。
秋山は志乃の目を見ると、明らかに同意を含んでいたが
即答せず、奈菜と穂香へ顔を向けた。
二人は目を輝かせて大きく頷いた。
志乃が沙緒と沙織子に目を向けた。
二人は同時に秋山に了解の意を含んだ沙織子が
口を利いた。
「この子達は確か未熟ですが、この後、頑張って
間に合わせて上げようか思いますが、如何でしょうか」
消え入りそうなほど小さい声で囁いた。
秋山はその言葉を待っていたのだ。
「家元さんの意を私が拒否することは出来ませんよ。
ただ、今のままでは如何にも初心者過ぎるので、
もう少し自信を持って舞われるよう稽古を積み重ねて
欲しいですね」
秋山が同意したと、とった紀子は大粒の涙を拭うのも忘れ、
有難うを言い重ね、身を奮わせていた。
背後で、息を潜めて見詰めていた加藤小夜らが
ジャンプして、歓喜の声を上げ、
周りを取り囲んでいたD大やD女大、K女大のメンバーらが
拍手で、これを支援した。
この時、紀子が11人のメンバーと相談して、
帰郷を取りやめ、稽古を積むとの意向が分かると、
「それはいけない。お盆くらいは帰郷して、親を安心させるべき」
秋山が口を差した。
稽古を終えた後の話し合いの結果、名古屋組の稽古は
11日まで行い、
京に戻るのは本番一日前の15日とすることになった。
鴨川での町流しに参加した後も、そのまま、
京に滞在し、
9月1日の新・おわらの町流しにも参加することとなった。
秋山は名古屋組の力量の高さと比べ、
在京の3大学の1部の子らの完成度の低さが気になった。
古都の徒然 おかえり、モネ最終回・・
朝ドラ・おかえり モネが穏やかに、
終わりましたね(#^.^#)。
ただ、少しもの足りなさが残りましたが・・
ひとつは
モネが結婚式を挙げ、仲間たちと父が
ジャズのスタンダード・ナンバーを
賑やかに
演奏してくれることを、待ち望んだのですが、
※、この希望は以前、書きましたが・・
私の希望は残念ながら実りませんでした"(-""-)"。
くしゅん(/_;)。
また、このドラマが低視聴率と、ものたりなかったのは
ヒロインの演技力だけでなく、
彼女が物語の中心にならなかったことで、
いつも、
仲間達から、いいとこ、どりされ・・・
可哀想でしたが・・
もしかして、
モネは脇役だったけっ・・・
と思わせることが多々ありで、悔いが残ります(^^;。
最後の浜辺で、ハグでエンディングだなんて、
これだけが
ヒロインらしさが出ていましたが・・
僅か1分では・・ねっ
もったいないなーと思いましたが・・
それと、
2019年から23年までぴょいと飛び越えて、
コロナ禍を
一分も出さなかったのは・・どうして・・??
なんか
無理矢理な展開のような気がしたのですが・・
来週から、若手実力派の
上白石さんの
抜群のお芝居の旨さが分かる物語が始まります。
でも、できれば、
いつものように全力での演技では息がつまるので、
少し、肩の力を抜いても良いので、
明るく楽しいドラマに仕上げて欲しいかな
(笑)。
多分、大丈夫だと思いますし、
視聴率も少しは回復すると思います・・(#^^#)。