更新原稿

古都のブログ小説 京の鐘193

 

 

家元の沙織子から促された沙緒が

「秋山せんせのお蔭で、うちも生甲斐が見つかり、

これからも全力を挙げて、

この京・新・おわらを完成させ、京の町を、おわら一色に

染め上げて見せます」

沙緒には珍しく力強い決意のほどが覗える言葉に

秋山も久しぶりに奮い立った。

 

 

「いやーっ、私のほんの思い付きで、

企画立案したものだが、白河流社中の筆頭師範の

沙緒せんせから、

これほどまでの言葉を頂いては、

私も後には引けません。何としても、この企画を

成功させるため、最善を尽くしますよ」

 

 

会場は時ならぬ

決意表明を受けて、大きなどよめきが波を打った。

 

 

「うちらも、せんせ方の教えを聞いて、しっかりと、

おわらの舞を、

全国の皆様にお届けできるよう、精進します」  

とのD女大の高杉彩の決意表明が続き、

仲間同士で、

頑張ろう等の言葉が飛交い、

会の流れが急速に引き締まった。

 

ここで秋山が沙織子と少しの間、言葉を交わすと、

沙緒も

「うちはせんせの計画を全面的に賛成致します。

厳しく、しつけて下さいませ」

志乃も奈菜も穂香も三者三様に同意の意を

込めて軽く手を打った。

 

 

沙織子が涙ぐみながら、秋山と沙緒の手を

合わせた。

三人が神妙に頷きあった。

 

 

これで、京・新、おわらの成功は間違いなし

との思いが

秋山の胸に刻みこまれた。

 

これを真似たように志乃と奈菜に穂香が

手を重ねた時、

一番、遠くのK女大の西野薫が立ち上がり、

彩を誘って志乃達のところに

駆け寄り、五人で手を重ね、互いに頷きあった。

 

 

誰からともなく、

四方八方から盛大な拍手が舞い上がり、

中止めを無事に終えた。

 

 

興奮がまだ、

冷めやらずの中ではあったが、

秋山が座を鎮めるように声を張った。

 

 

「ここで、これからの稽古次第や、組の編成直しに、

本番での様子をイメージしたものがあるので

それを少し紹介するが、大丈夫か」

同時に頷いた彩と薫が急ぎ、

自席へ帰ろうとするのを引き止めた。

 

 

 

「話はまず、

各大学の研究会の会長を交えてのことなので、

暫くそこにいてくれないか」

秋山の言葉を聞くと二人とも大きく頷きあった。

 

 

次いで、秋山が沙緒を指して

「君から稽古の日程を伝えてくれないか」

秋山からの命で沙緒が一歩前に出た。

 

 

「では、この先の稽古日程をお伝えしますね。

稽古は盆前の11日まで休みなく続け、

12日から20日まで身をすっきりさせるため

お休みと致します」

ひと呼吸、開けた。

 

 

古都の徒然 地震発生・・

 

 

今、

京都で地震が発生しています。

揺れは緩やかで、それほど大きいものでは

無さそうです。

 

 

震源地は未だ出ていませんが、多分、近県かと

思います。

 

 

食卓に坐って朝食を取っていたところなので、

始めは気がつきませんでしたが

次第に揺れを感じ

始めました。

(-_-;)。

 

 

何より、

田螺を入れたガラス製の容器の中の水が波を

打っているので間違いなく

地震です。

 

 

あっ、

テレビでテロップが流れました。

滋賀県の北部が震源地のようです。

 

 

これなら、京都が揺れるのは当然です。

震度が出ました。

 

 

私の住む区は震度2です。

あちらの震源地が震度3なら分かります。

 

 

ビルは高い階ほど揺れが大きいので、低い階なら

気付かないかも知れません。

 

 

今のところ、マンション内に異常の

警報が

鳴りませんので、多分、大丈夫かと思います。

 

 

でも、大雨の後に地震だなんて、あまり気分は

良くありませんね。

目がすっきり覚めましたけれど・・(笑)。

 

 

今日、

書く予定がなんだったか、忘れてしまいました。

 

まだ、何も頭に浮かばないので、

今日は

地震発生だけで、おしまいにしますね。

 

 

また

書きたいものが出来たら、昨日のように書き直す

かも知れませんが・・・(^^;