小説・更新原稿

古都のブログ小説 京の鐘176

 

 

穂香が受け取った色紙は30枚を超え、

色々取り取りの

マーカーペンで、三人がそれぞれ寄せ書きをして

返したが、

予期した以上の歓喜の雄叫びを耳にすると、

志乃も疲れが吹き跳んでいた。

 

 

 

彼女たちは可能ならば、奈菜に穂香に志乃と

一緒にT屋の特設舞台を背景に、

記念写真を撮りたがったが、他の観客の手前、

断わざるを得なかった。

 

 

 

昨夜、

突然、鉾町から特別観覧席から大船鉾の

巡行の様子を見て欲しいとの

要請があり

秋山や沙織子に、志乃など5人が揃って

顔を見せた。

 

 

 

定刻に観光客や地元の関係者らの熱い眼差しを

受け、勇壮に大輪を軋ませながら

進んで行く大船鉾の雄姿を

拍手で見送った。

 

 

 

志乃ら学生三人は既に試験を終えていて、

これから始まる京都 新・おわら研究会の立ち上げの

話しを聞くために、

その足で全員揃ってT屋へ車で向かった。

 

 

 

先ず、

秋山から予め話してあった運営の手順の詳細が

示された。

これによると、参加希望の申し出をした全員がD大の

体育館に集合したあと、

白河流の家元の沙織子と、これから舞の指導に当たる

沙緒を紹介し、二人から簡単な挨拶を

してもらうことにした。

 

 

 

すると、

何も知らなかった沙織子が小さな悲鳴を上げ、

沙緒は腰が引けて恥じらったが

有無を言わさず、やってもらうことにした。

 

 

 

次いで既に、

おわらを4カ月間、稽古して来た実績のある奈菜たち

三人を指導者として紹介し、

このあと、白河流社中・京都・新・おわら研究会の設立

目的や組織の規約、

それに新・おわらの振り付けの指導方針など詳細な

説明を行うこととした。

 

 

 

 志乃は今では最愛の人となった秋山の説明を

聞き知らぬ間に、

大きな組織を現実のものとして、

立ち上げていることに

驚愕した。

 

 

 

しかも、どんなことでも、てきぱきと、進めて行く

秋山の姿に、二度惚れって、

こうした時に使われるの、かしらんと、

ひとり胸のうちで呟き、

頬を紅く染めた。

 

 

 

 説明の後の質疑の中で、関西のキー局のM社の

制作局長から

「今頃、お尋ねするのは恐縮ですが、今回の組織は

大学生だけの組織になるわけですが、そうすると、

うちの方にも、問い合わせがあるのですが、一般の人は

どうなるのでしょう」

との質問が上がった。

 

 

 

 志乃は秋山の答弁が気になった。

「今回、立ち上げる、新・おわら研究会は大学の

同好会の為のもので、

一般の人の参加は今のところ考えておりません。

理由はおわらを教え

、指導する者が決定的に足りない事です」

 秋山の揺るぎない声が凛として志乃の耳に

響いて来た。

 

 

 

 穂香が受け取った色紙は30枚を超え、

色々取り取りの

マーカーペンで、三人がそれぞれ寄せ書きを

して返したが、

予期した以上の歓喜の雄叫びを耳にすると、

志乃も疲れが吹き跳んでいた。

 

 

 

 彼女たちは可能ならば、奈菜に穂香と志乃の3人と

一緒にT屋の特設舞台を背景に、

記念写真を撮りたがったが、他の観客の手前、

断わざるを得なかった。

 

 

 

翌日の午前中に行われた山鉾巡行に、昨夜、突然、

鉾町から

特別観覧席からの大船鉾の鑑賞要請に応え

秋山や沙織子に、

志乃など5人が揃って顔を見せた。

 

 

 

観光客や地元の関係者らの熱い眼差しを受け、

勇壮に大輪を軋ませながら進んで行く大船鉾の雄姿を

拍手で見送った。

 

 

 

志乃ら学生三人は既に試験を終えていて、

これから始まる 京都 新・おわら研究会の立ち上げの

話を聞くために、その足でT屋へ

車で向かった。

 

 

 

先ず、

秋山から予め話してあった運営の手順の詳細が

示された。

 

 

 

これによると、

参加希望の申し出をした全員がD大の体育館に

集合した

あと、白河流の家元の沙織子と、これから舞の指導に

当たる沙緒を紹介し、

二人から簡単な挨拶をしてもらうことにした。

 

 

 

すると、

何も聞いていなかった沙織子が小さな悲鳴を上げ、

沙緒は腰が引けて恥じらったが、

有無を言わさず、やってもらうことにした。

 

 

 

次いで既に、おわらを4カ月間、稽古して来た

実績のある

奈菜たち三人を指導者として紹介し、

このあと、

白河社中・京都・新・おわら研究会の設立目的や

組織の規約、それに新・おわらの振り付けの

指導方針などの詳細な説明を行った。

 

 

 

志乃は最愛の人の秋山の説明を聞いて、せんせは

誰もが

知らぬ間に、大きな組織を現実のものとして、

立ち上げていることに

驚愕した。

 

 

 

しかも、

どんなことでも、てきぱきと、ことを進めて行く姿に、

二度惚れって、

こうした時に使われるのかしらんと、

ひとり胸のうちで、

呟いていた。

 

 

 

説明の後の質疑の中で、関西のキー局のM社の

制作局長から

「今頃、お尋ねするのは恐縮ですが、今回の組織は

大学生だけの組織になるわけですが、

そうすると、

うちの方にも、最近、問い合わせが

あるのですが、一般の人はどうなるのでしょう」

との質問があった。

 

 

 

志乃は秋山の答弁が気になった。

「今回、立ち上げる、新・おわら研究会は大学の同好会の

為のもので、

一般人の参加は今のところ考えておりません。

理由は簡単で、おわらを教え、指導する者が決定的に

足りない事です」

 秋山の揺るぎない声が凛として志乃の耳に響いて来た。

 

 

 古都の徒然 法廷ドラマ・・

 

 

今春から

始まったドラマは概ね佳作であったかと

思います(#^^#)。

 

※映画・新・ガンヒルの決斗

 この写真は今日ま記事とは関係は有りません。

  彼女の写真を見ると心が癒され、

 ブログを見るのが

 楽しくなるので毎日、アップしています(#^^#)。

 

ドラマの中で、良質の作品と思えた回がいくつかあり、

先週、最終回を迎えたイチケイのカラスを

取り上げて見ますね。

 

 

※このチビちゃん(ダウン・リン)の可愛さは比類ないもの

  かと思えるのです(^.^)。

 

 

およそ、刑事裁判では

判事が直接事件の捜査をすることは有りませんが、

このドラマでは

判事が捜査機関の警察・検察を飛び越えて、

職権で直接、事件を捜査をして、判決を下す異色の

物語です。

 

 

わたしは

法廷取材を何度も経験して来たので、裁判の進行は

知ってはいますが、

このドラマのように、いつも、判事が職件で、

捜査・審議を

すすめるケースは一度も見たことがありません。

 

 

似たケースでは、判事が現場主義の若い方で、

現場検証のため、

法廷から出て、原告と被告側が、其々、証人を

交えて、

現場で意見を交わすスタイルは一度だけあります。

 

 

ただ、この時の若造判事補がいきなり、

記者団に、

あんた方の顔を見る為に、わたしは此処へ来た

わけではない、

と、喧嘩越しの発言があり、

記者団と判事補との間で、険悪な状況になった

ケースがあります。

 

 

結句、

幹事社と書記官か事務官との間で、調整して鉾を

治めましたが

駆け出しの私には

何が何だか分かんないままに、検証が進み・・( 一一)。

 

 

何ごとも若いということは、脇が甘いものです。

どうしても、経験が浅いため、

その後、

年長の弁護士が法廷指揮を教える始末で・・

 

 

司法試験に合格しただけで、地方裁判所へ

赴任するので、こうした珍妙なケースも

生れたのですが・・

 

 

さて、

イチケイ・カラスの現場主義などは本当に珍しく

ドラマのように

毎回、名判決を下すなんて至難の技なのです。

 

 

そういう

意味では空振りの方が多かったかと思います。

 

 

それにしても、

あのドラマはよく取材していたようで、

普通の裁判沙汰のような

ともすれば

一方的な判事の指揮の元での審議には疑問があり、

あのドラマのような公正公平な審議の

進め方の方で

不可解な判決が出ないのなら、

有難いことかも

知れません。

 

 

今秋に、

このような正義派の判事のもとで、ドラマが再開

されると、面白いのですが・・

 

 

その為には、

あのような強引に職権を立てに捜査をするのは

少し控えて、

もう少し、現実的な審議をされた方が

佳作を生む

気がするのですが・・

 

 

まっ、無理でしょうね。

第一、

法廷劇は法律用語が難しくて意味が分からない

ことが多く、

あまり、見てくれる方がいないので、

再放送はとても・・

とても・・かと