更新原稿
古都のブログ小説 京の鐘155
♪ お風邪召すなと 耳まで着せて
聞かせともない オワラ 明けの鐘
三味、太鼓・胡弓の音曲が冴え渡り、粋な唄の文句に誘われて、高鳴る胸の鼓動を包み隠して舞踊り、やがて穂香を先頭に五人が次々と舞台からゆっくりと消えて行った。
=志乃ちゃん、素敵!=
=おっ師匠さまーっ、最高=
黄色い声援が賑やかに飛び交かっている。
志乃は胸の奥底から込み上げる嗚咽を必死で耐えていた。
足元を見ていたつもりだが、鉾の影で灯りが薄く、踏み台に足を乗せた途端、身が大きく揺れた。
近くにいた同級生の女の子たちが甲高い悲鳴を上げた。
秋山が目の前で体制を崩して自分の胸元へ落ちて来た志乃をしっかと受け止めた。
志乃より腰が退けたのは残念だが、とりあえずは悲劇の前兆で喰い止めたことで何事も無かったように志乃の背を軽く押しやった。
振り返り際、志乃の目が恨めし気に潤んでいるようにも見えたのは目の錯覚か・・
軽く頷いて、その薄い背を見送った。
「せんせ、かっこいい・・!」
「志乃ちゃん、大丈夫」
などの声が上がったが、周囲の騒音が全てを消していた。
遠ざかる志乃の足元が気になったが、後に来た沙織子が何か言いたげな意味深の笑みを浮かべて、通り過ぎ、やっと一息ついた。
長刀鉾会館への狭い通路を舞う一行に、ひときわ大きい拍手が追いかけて行った。
女性のMCの御礼の言葉を聞くともなく、秋山も一行の後を追った。
会館の入り口付近は、手の打ちようのない大混雑ぶりで、この日、自主的に警護を名乗り出ていた志乃たちの同期の男子学生たちが懸命に通路を広げようと汗をかき、町会役員や商店街の若旦那たちより、確実に役に立っていた。
何もかも、若い子たちが心を一つにして、協力してくれることに、秋山は本気で有難く思っていた。
殊に、秋山は大学の講師になって、始めて企画した、おわらに興味を持ってくれ、しっかり人前で舞えるようになった志乃や穂香、奈菜の踏ん張りと、これを陰で支える同期生の男子たちに感慨深いものを感じていた。
やがて、秋山の提案で、シャギリを打ち流す囃し方の笛の子達を鉾から降ろして、仮説舞台で演奏させることになった。
演奏はなんとなく、同じ曲を演奏していると思いがちだが、実は山鉾の出発の際に使う、音曲、運航中に演奏するもの、町辻で鉾を回転させる際の演奏、山鉾が地元へ戻った時に奏する音曲らを披露し、取り囲んだ見物客からの熱い喝采を呼んだ。
古都の徒然 ワクチンの接種に・・
コロナのワクチン接種が進んでいますが、
私の場合は、
投薬ミスがあれば、致命的な打撃となるので、
いざと言うことがあれば、
多種の設備がある総合病院での接種しか利用できない
ので、簡単に接種に踏み切れません。
加えて、アレルギー体質も少しあるので、
筋注は
気をつけないと副反応も発生する恐れもあり、
中々、前へ進めないので困ります。
ドクターも最後は自己責任で、と言い、
まだ、
臨床実験が進んでいないので、何処かで誰かに
副反応があったとしても、
必ずしも、全員がなるとは限らないらしく、筋注の種類に
より、その反応の差がでるとか・・
いずれにしても厄介な話で、コロナは何処までも
人の命に深く関わり合い持つ、本当に
質の悪い感染病です。
最近、
報告された件では
コロナの予防筋注を打った若い女性が、1週間後に
発病し、亡くなられた方がおられますが、
これは
予防注射が原因ではなく、その後、普通に感染したものと
断定されましたが、
こんなバカなことが起こる分けも無いのに、
被災された方のご遺族は容易には納得できないものと
思われることでしょう。
わたしなら、絶対、訴訟を起こします。
万が一、
敗訴となっても、関係者らに何らかの間接的な責任は
あるはずです。
それを公表することで、誰かが救われることだってあります。
色々、マイナーなことを書きましたが、
コロナに対する案件で、もっとも気をつけなければ
ならないのは、
体調が正常な方でも副反応で死する場合があることです。
これではワンチンを打たない方が安全と言える可能性が
増えるからで、
それだけは避けなくてならないからです。
それでも、みな様は接種時期が来れば、コロナの
予防注射を打たれますか?