更新原稿

古都のブログ小説 京の鐘136 

 

「はーい、良く聞こえます。佐和子さん。メール、

嬉しく拝読いたしました。とても心の籠ったお見舞いと

励ましのお言葉、有難く拝読いたしました。

 

佐和子さんのお心を大切にして私の胸にしまっておきまね」

 志乃の抑制の効いた感謝の言葉を聞いた佐和子が感激の

あまり、突然、肩を小刻みに震わせ、咽び泣いた。

 

 秋山が奈菜や穂香を手招きして、佐和子に慰めの言葉を

掛けてやってくれとの声を聞くと、背後の椅子に座っていた

二人が立ち上がって、

「佐和子ちゃん、安心して、何も遠慮はいらないのよ」

 冷静な奈菜の言葉を引き取って、穂香がマイクを握り、

「志乃ちゃんに、なんでも好きなことを聞いて上げて。あの子は本当に優しい子なので、きっと喜んでくれていますよ。また、志乃ちゃんも感激屋さんだから、彼女も胸を詰らせているかもよ」

穂香の言葉に被せるように志乃の声が重なった。

 

「佐和子さん、改めて何も言わなくてもいいのよ。泣かない

で、佐和子さんが泣かはると、うちまで泣けてきて・・」

 志乃が慰めの言葉を返したが何か喉に咽えるものを感じた。

 

 映像は見えなかったが、秋山は彩が志乃に何事かを囁いて

いる声を聞き留めた。

 

特設舞台を取り込んだ聴衆からも、すすり泣きの声が漏れだしていた。

 

「佐和子さん、志乃ちゃんの思いを汲み取って上げて・・」

 奈菜が今一度、マイクを取り、佐和子を励ました。

 これを受け、佐和子が涙で濡れた頬を手で拭い、口を開いた。

 

「初めて志乃さんの野菊の墓の朗読を聞いた時から、私は志乃さんが大好きになっていたのです」

 

「有難う御座います」

 

「そんなお礼だなんて、恥ずかしくて消えてしまいたいです。今日も、同じ思いの二人と一緒に京都へやって来たのですが、まさか、こうして沢山の皆様のいる会場で紹介されるなんて夢にも思わなかった上に、志乃さんのお声が聴けて、嬉し過ぎて、思わず泣いてしまい・・恥かしいです」

 佐和子が気を取り直したか、落ち着いたもの言いが戻り、志乃の胸に響いた。

 

 何か声を返さないと思いながらも、旨く口が廻らない現象に、頭の片隅でチカチカするものを感じていた。

 

同時に言いようのない息苦しさと胸の内で何か独特の違和感と微かに軋む痛みも感じていた。

 

ぼんやりした阿他の中で、心臓の調子が急速に悪化していることに気付き、

「彩ちゃん、ニトロを・・」

と、言いかけて、ベッドに背を丸めて前のめりに倒れた。

 

古都の徒然 またもコロナの(一一")

 

このところ、毎日のように冷たい雨模様が続き、

外出できないのには堪えました。

 

 

今朝は

東山から朝日が顔を覗かせ、やっと、普通の当たり前の

一日が始まりそうですが・・。

 

 

気が塞いだ、3日間を払拭して、今日から散歩に出かけ、

少しでも体力を回復させないと

筋力が落ちたままでは、きっといつか、

思いも寄らない

事故に遭いそうで・・・(一一")。

 

 

体力と言うのは、使わないと確実に落ちるものらしく、

何事も

継続してこそ、効果があるもので、

ぼーっと読書三昧で暮らした、3日間はもったいない

ほどの休息日でしたが・・

 

 

ここらへんで、引き締めないと・・・と言いつつ

新聞に目をやると、

全国でコロナで亡くなられた数が、なんと5000人を

越えているとか・・・

 

 

内訳をみると

昨年の11月22日に2000人に達するまでに4カ月

かかったものが、

その後、12月22日には3000人にとなり、1月9日に

4000人を越え、

23日にはとうとう5000人を超えたのです。

 

 

これは僅か2週間で1000人も増えたことになり、

もう、

以前の中国を越える早さで新記録を生んだのです。

 

この間、

菅内閣の支持率の急落が国民の強い意志だと

思って欲しいのですが・・

 

何しろ、23日・24日の朝日新聞の全国世論調査では

内閣支持率は33%と、

発足当時の65%からの大暴落で、

これは内閣の総辞職の目安に達しているものです。

 

 

コロナの拡大に比例して、内閣の支持率も暴落している

様子に

いかに現内閣の無能さが酷いかを象徴していると

みられます。

 

 

この間、

政府はぼーっとして、のんきに旅行への道案内等の

大勘違いのなせる

無能な政府のちぐはぐな対応が原因のすべてなのかも

知れませんね。

 

 

こちら

京都も昨年の春には1日に10人前後の感染者数でしたが、

一昨日は100人を越えていて、

もう

誰が死んでも可笑しく無くなっていて、

突然、

死が目の前に飛び出して来たようなものです。

 

 

でも冷蔵庫が空っぽの我が家では

外へ出て食品を買わねばならず、また、落ちた体力を元に

戻すには

外出が何よりのリフレッシュだったので

今日から出かけたいのですが・・

 

 

しかも、目の前に久しぶりにお日様が、にっこり笑って、

迎えてくれているのに、

もうぅぅぅ・・(ー_ー)!!