親が老いると、子供のようになっています
もう私もいい年なので、たとえ親が子供になっても、
すんなり受け入れる気持ちですが・・・
それができるのも、今までに
金言をもらったからかもしれません
昔、私の兄弟に子供が生まれて
父は目に入れても痛くない、という言葉通り、
毎日孫に会いに行き、連れ出し、方々へ遊びに連れていき
それはそれはかわいがっていました
私はまだ、結婚していなかったのですが
私もその子がかわいくて
家じゅうがその孫にメロメロでした
当時演歌に「孫」という有名な曲があり
私はよく聴いていて♪
その歌詞のような祖父（父）の無償の愛情を間近で見ていて
孫って偉大だな～と、深く感動したものでした
ある時、ふいに父に聞いてみました
「孫って子供よりかわいいでしょう」
当然、「そりゃそうだ」と
答えが返ってくると思っていました
そうしたら父が
「そうやなあ、やっぱり自分の子供のほうが、かわええな」と
答えたのです
その予期しない答えに驚きました。
そして、その 自分の子＝私が
それだけ愛されているのだとわかり
不思議な気持ちにすらなったのです
そんなにかわいがられてた？なんて疑うほど
でも今思えば、私もこの年になり
その答えこそ そりゃそうだ と思うのですが
あの時はまさに、親の無償の愛情を
自覚した瞬間でもありました
そんな父は往年、寝たきりになり
子供にかえってわがままを言い
人から誤解されることも多かったけど
私だけは父の理解者になってあげたいと
おもいました
そんな気持ちになったのも
あの言葉があったからかな、と
今は思います
ありがとうお父さん
今宵のお菓子は、友人からいただいた芦屋のお菓子
私の好きなお菓子です
愛に包まれて、ゆっくり過ごします