これ、たまたまXで見つけて観たんですけど。

めちゃくちゃ良かったです!

 

18日までしか観られないみたいなので、興味が持てたらぜひ、です。

 

主にジェンダーギャップについての話なのですけど。

あ、瀧波ユカリ先生はご存知ですか?

漫画家で、今、連載中なのは「私たちは無痛恋愛がしたい」かな。

私もちょこっとしか読んだことなくて…内容的なことをどうこう言えないのですけど。

 

でもこの滝波ユカリ先生(漫画家先生なので、敬称は先生です!)、最近では講演などもされるそうで。

それで、講演した時の話をしてくれているのですけどね。

(この動画の29分くらいから、です。)

講演の内容、題材の話で

「女性の痛みをないものにしているのは家庭、政治、言葉である」

ということを話していて。

 

もうなんていうか、頷きまくりでした。

それがどういうことか?ということも簡単に説明してくれていて。

差別と聞くと、心のこととか、思いやり、とかそんなふうに変換されがちなんですよね、特に日本では。

(何故なら、人権教育が行き届いていないし、妙な思いやり教育、道徳教育があるから人権と混同されがちだからと思う。)

だけど、そうじゃないんだ、制度(政治)の下支えがあるんだよ、ってことを話しています。

そして政治というものの相似型になるのが家庭。

そこでわかりやすい話としてコロナ禍における、給付金の話しをしています。

あのときのこと、覚えていますか?

給付金は世帯主に一括にまとめられて入ったのですよね。

そのことの問題を話していたり。

言葉については「女言葉」っていうのがあって、「女言葉には命令形がない」ということや、声をあげることの難しさなどを話をしています。

 

そしてそしてさらに瀧波ユカリ先生が話が噛み合わなかった男性のエピソード。

そこからつながる実際に講演でお話しした内容を読み上げてくださるシーンがあって。

(動画中41分頃から)

 

まーーーーかなり、良かったです!

なので、本当に、たくさんの人に観て(聴いて?)ほしい!

それを観たり聴いたりした上で座談会したいくらい(笑)

 

それでですね、この番組、ちょっと長くて2時間近くあるんですけど。

最後の方は「それでは男性には何ができるのか?」という話題に変遷します。

今、ここが重要なところにきていると思っています。

 

滝波ユカリ先生は講演会の中で何人かの男性と話したらしくて、その中で「あなたには何ができると思いますか?」と質問をしたらしいのですが。

その中で「加害者にならないようになにもしないでいようと思う」と言う人がいた、という話が出てくるんですけど。

あーーーー分かる、分かる、今のジェンダーギャップや女性が差別されている、男性が優位にある、ということを直視できない、あるいは全く理解できないタイプだろうな、と思いまして。

おそらく、かなり多くの男性の現在地ってそこじゃないかな、と思うんですよね。

(勝手な偏見だったらごめんなさい、自分は違うよって男性もいると思いますけど、でもそういう男性だったらなおのこと、私の言ってることは分かるはず。)

 

まあ、とにかくですね。

瀧波ユカリ先生の言うことに頷きっぱなしでした、私は。

 

本当に良かったら観てほしいです。

18日で無料公開終わっちゃうらしいので。

津田大介さんのポリタスTVに登録すれば(お金払えば)ずっとアーカイブ観られるらしいのですけど。

私にはそんなお金はないし(笑)

 

ちょっとジェンダー問題を考えるのに、けっこう分かりやすくて良い動画だと思うので。

お時間あれば、ぜひ、観てみてください。

 

あ、この動画の話ではないのですけど、瀧波ユカリ先生の「わたしたちの痛みをないものにしているのは…」の話で思い出したことがあって。

妊娠や出産、あるいは生理に関すること。

それらに伴う痛みや苦しみ、不快感みたいなものもないものにされているよな、と思って。

女性同士では理解し合って、ケアし合ったりできているところもあるけど。

 

でも、私は義実家でつわりで1週間お風呂に入れなくて(そもそも生きているだけで精一杯状態)、嘔吐のためにトイレ往復しているような状態でもご飯作ってました。

義母からも、夫の祖母からも

「私はつわりがなかったから分からない。」

「病気じゃないんだから。」

「大げさなんじゃないの」

と、言われ続けました。

 

まあだから、女性同士でも時にはないものにされて、特に弱いものの痛みはすくい上げてもらえない。

(余談ですが、長年研究すらされてこなかったつわりについて、研究が始まったとかなんとか、そんなネット記事をどこかで読んだ気がするな〜。)

 

と、いうことを実体験として持っているのですけど、でもこんなことって生きている中で今までも何度も何度も形を変えてあることですよね。

 

被害そのものもそう、そこにさらに二次被害を受けたり。

どうして女性の痛みはこんなにもないものにされるのか。

 

でも、それらのことについても、心や思いやりの問題じゃなくて「構造の問題なんだ」という指摘を瀧波ユカリ先生はしています。

 

本当にそのとおりなんです。

構造の問題なんですよ。

 

そこに一人でも多く、気づいてほしい。

その気づきのきっかけにもなるかと思います。

 

なんか、ちょこちょことネタバレ的に私が要点を話してしまったけど(_ _;)

良かったら、観てみてくださいね。

私などがダラダラ喋るよりずっと早い(笑)

 

 

あ、最後の方で、瀧波ユカリ先生の魂の叫びのように

「それを男性同士で共有して!」

「(男性が)男性を変えて!」

と訴えるシーンがあります(笑)←もう、それな、過ぎて笑う。

 

ここ、もう本当に全女性の願いだと思うので、ぜひともお願いしたいですね。