一昨日の朝、雨が降っていました。

私は職場まで歩いて通っています。

そして、その日、夫は仕事が休みでした。

私が出勤前にバタバタと家事をしているのを見て、何もしないのが気まずかったのか、洗濯物を干してくれたり(←途中までだけど。笑)、夫なりに手伝ってくれました。


それで、夫が、

「なんだ、(職場まで)車で送って欲しいのか?」

と、私に言ってきたんですよ。

その時に、え、そんな言い方……?と思ったけど、「送って行ってくれるなら助かる」って答えたんですよね。


それで、夫が職場まで車で送って行ってくれることになって、そのことから、だと思うのですが。


夫が

「あんた、俺に相当、愛されてるからね?」

って、冗談みたいに言ってきて。

私は

「あはは、そうか、そりゃ良かった(笑)」

と、返答しましたけど。


まあまあ、こんなやり取りがあった一昨日の朝、なのですが。

夫って、基本的にこの言い方だなぁ、と思ったんですよ。

いや、今までだってずっと、そうでした。

ほんとに、ずーーーーっと、そうでした。


【例】

〇〇して欲しいのか?

あんたは俺に愛されてる。

俺を怒らせたいのか?

俺が〇〇だって言いたいの?


夫のセリフは、いつもこんなふうに構成されてるんですけど。

なんか……この言い方って、主体が相手にあるというか、原因を相手に持っていく言い方、ですよね。

今までもずっと違和感は感じてきたと思う。


全体的な夫の雰囲気として、常に「人のせいにするなぁ」とか、「いつも原因を外に求めるよなぁ」みたいなことは思ってきたんです。


それを本人にズバリ指摘したことはなくて(笑)

そう、指摘できなかった……多分、私は夫を、とても過保護に扱ってきてしまったのだと思うんです。

ちょっとそこの話を始めると、別の話(何故、指摘できなかったのか、とか、私が夫に過保護になってしまった要因とかの話)になるので、ちょっとここは置いておきます。


夫がこんな言い方をする、その心は。

「自分の行動に責任取りたくない」

もっと、言うなら

「自分と向き合いたくない」

だと思うんですよね。

自分の行動の原因を、自分以外にしておけば、全部責任を取らなくて済むじゃないですか。


相手が〇〇して欲しいって言うから。

相手が〇〇して欲しそうだから。

相手が怒らせるから。


って、全部、責任を相手に押し付けることができてしまうんですよね〜。

そうすれば自己嫌悪しなくて済みますもんね。

(そうだ、夫には自己嫌悪、がないんだ!)


責任の所在を、自分以外のところに置いておきたいわけです。


いや、分かってた、分かってたんですよ?

今までだって、ずっとそれは分かってきた。

だから、夫にそんな夫自身と向き合って欲しくて、考えてもらいたくて、散々言葉を重ねてきたんです、私は。


あなたの感情はあなただけのものです、ということも。

あなたの中に湧いた感情の原因は、誰のせいでもなく、あなたの中にあります、ということも。


夫は自分と他人の境界線がうまく引けてないんですよ。

あなたはあなた、私は私、が全然、できてない。

それで、しまいには家族について「俺の所有物」みたいな感覚でしょう?

(おいおい、それのどこが愛なんだ、と思うけど、やっぱり言えないのよね)


夫の母(つまり義母)も同じです。

自分と他人の境界線が曖昧で、原因を常に外に求める感じ。

そして、自分が悪くなければなんでも良くて、絶対に自分とは向き合わない。

(家族に対して発動する自己愛性パーソナリティ障害っぽいな、と思います……モラハラ思考だしね)


そこに向き合えれば。

普通に

「雨だから車で送って行こうか?」

(行動や気持ちの主体が夫、の言い方ですよね、これなら。)

って、言えると思うんですよね。


あなたの行動は、誰かによって決められるんじゃなく、あなたが決めていいんですよ、ってこと。

あなたの人生の舵はあなたが取ってください、ということ。

家族を言い訳にしないで欲しいし、自分の行動の理由を私に求めないで、って思ったけど言えませんでした。


なんていうか。

すごくこじらせちゃってんなぁ……と一昨日、改めて、思ったのです。

夫は私よりも年下ですけど、年齢的には「中年」で間違いないのですが。

こじらせている上に、かなり頑なだし、ひねくれてる。

このまま、この先、どうやって生きていくの。


と、それを思ったら、夫がかわいそうで、かわいそうで私が泣きたくなりました。


夫と険悪になるのを避けて、表面上を取り繕っている場合じゃないのかも……と思うのですが、習慣とか、癖って、それと気づかぬうちに自分に染み付いているもので、夫を目の前にすると、私は口をつぐんでしまうんですよね。


なにをビビってんだ、このチキン野郎、と自らに思うのですけど。

それでも言えないのは、そこに関して、私もまだ夫に指摘する覚悟が決まってないのかも。

感情的に爆発したなら、なりふりかまわなくなるけど。

だけど、冷静に、落ち着いて話をする、となると、かなり覚悟が必要で。

なにしろ、波立っていないところに波を起こそうっていうんですから、それはもう相当、覚悟がいる。

どんな波が起こるかも分からないし。

そして、ぶつかるくらいならスルーで、見ないふり、なにも感じないふりで、ってやってきた結果がこのありさま。


夫よ、どうする。

私たちはこんなところまで来てしまったよ。

子ども達だって、もう先が見えてる。

私だって、これからやりたいことがある。

あなたはどうするの?

このまま、私に依存して生きて行くの?

私はきっと、先に死んじゃうのに。



私の姉からは、とにかく「力を溜めておきなさい」とアドバイスをもらいました。

一人でも生きていける自分になれるように、まずは自分が生きていくということをしっかりやんなさいよ、ってこと、ですね。



多分、本気でやろうと思ったら、夫の言葉ひとつひとつを、自分を主体にして言い直させる、くらいにやらないと、夫を目覚めさせることは難しいように思います。

それに、私は夫からすると、威張っていい相手で、自分よりも下の存在、なので。

自分より下の私から指摘されるなんて、多分、耐え難いだろうし、聞く耳も持てないと思う。


だからこそ、家族以外に話せる人がいたらいい、と思うのですが、夫が話せる相手がどこにもいない(笑)

しまいにはまだ中1の娘からも「お父さんは友達を作った方がいい」と言われる始末(笑)


夫がここまで家族に依存していることの責任を、私は私で感じています。

だけど、これが、このまま一生続くの!?

と、思うと、それはそれで私の人生を犠牲にしちゃうし。


悩ましいですね。

頼むから自立して欲しい。

って言ったって、言うだけでは無駄なのも分かっているけど。


あ。

ちなみに。

夫が自分に原因をすべて自分に持ち込むとどうなるか、というと、おそらく傷つきます。

例えば、「雨だし、車で送って行こうか?」が言えたとして。

それに対して、私が「ありがとう、でも歩きたいから送ってくれなくていいよ」と、断るとします。

それは、夫にとって、=私からの拒絶、で、傷ついてしまう。

ほら、威張っている人ほど打たれ弱いじゃないですか。

まさにそれ、で。

だからまあ、逆に言うなら、傷つきたくないから、原因を外に持ち出して自分を守っている、とも言えますね。


こんなふうになってしまったのには、傷ついたことを、その都度、自分にきちんと落とし込んでこなかったからじゃないかな、と思います。

(何故、傷ついたのか、どこが一番悲しかったか、など自分について振り返って考えて自分で自分の傷つきを見ること。納得はできなくても、ああ、自分はそうだったのか、と自分について理解を深めることはできる…はず)


あぁ、ほんとにかわいそう。

かわいそうだけど、そんな自分とも向き合って欲しい…ですね、私としては。