1960年代の横浜。
こんなカッコ良い横浜があったなんて❗
夢中になって一気に読んでしまいました。

物語の中心となる1967年は、自分はまだ小学生。横浜生まれの横浜育ちであるが、同じ横浜でももっと田舎に住んでいたので、この本の舞台となる本牧や山下町で起きていたことは、全く知らなかった。

物語は、ナンシーとエイジという二人の出会いから始まる。そして、二人を見守るように育てて行く「ナポレオン党」のリーダー小金丸さん
(物語では獅子丸)はじめその仲間たち。
彼等が集まる本牧のライブハウス「ゴールデンカップ」。ここからは実際に多くのミュージシャンが出て、活躍している。ここの店名をもらったゴールデンカップスをご存知の方も多いのではないだろうか。

この本を読んで、当時の若者文化を発信していたこの横浜が、あらためて好きになった。

そして、この舞台となった辺りを訪ねてみたくなり、早速2CVでトコトコ出掛けてみた。

ゴールデンカップは、今年創業50年を迎えて現在も営業しているのは知っていたが、もうひとつのナポレオン党の溜まり場の喫茶グレープは、さて何処だろうと気になった。

横浜元町の「サンセット」というミニカーショップの宇野さんならば、おそらくご存知かと思い、寄ってみた。

「サンセット」の店内はところ狭しと、ミニカーやプラモデル、アンティークトイ等が置かれている。入口のドアを入ると、そこには宇野さんともう一人の男の人で何やら荷造り中。
ここにも、この「横浜グラフィティ」の本があったので、宇野さんに、「この本、読みました。面白いですね」と話しかけたら、もう一人の男の人が、「面白いですか、ありがとうございます❗」と大きく反応。実はこの本の著者の菅淳一さんだったのだ。
そうなれば、話は早い。この本はフィクションであるが、ほとんどは実話に基づいているとのこと。
早速、喫茶グレープはどこにあったのか聞いてみた。
宇野さんから、山下公園そばの今は、「横浜人形の家」になっているところだよと。

そして、喫茶グレープの店主として物語に登場しているチェリーとは、実は宇野さん本人だということが判明。
当時、無免許で捕まった話だとか物語の中の話を色々楽しく伺うことができた。

まだまだ話たいことが沢山あったが、外に妻を待たせていることを忘れていたので、あわてて引き上げた。

宇野さんは、当時のナポレオン党のリーダーの小金丸さんと、カーグラフィックの加藤社長とともに、横浜高島屋にて8月18日にトークショーに出演されるとのことなので、お時間のある方はぜひ、横浜高島屋へGO。

帰りに本牧を回って、ゴールデンカップの前で、記念撮影。
そのうちにライブにもきてみたい。