豊田自動織機、行政処分へ 排出ガス試験不正で国交省

 

国土交通省=東京・霞が関

 

国土交通省

 国土交通省は18日、トヨタ自動車グループの豊田自動織機が生産したフォークリフト用エンジンの排出ガス試験で不正があったとして、道路運送車両法に基づき、エンジンの大量生産に必要な「型式指定」を取り消す行政処分をする方針を明らかにした。

 豊田自動織機の意見を聞く「聴聞」を25日に実施し、最終判断する。道路運送車両法に基づく取り消し処分は日野自動車のエンジン試験データ不正問題で過去に2例あり、今回で3例目となる。

 豊田自動織機が3月に問題を公表し、国交省が立ち入り検査していた。

国交省によると、ディーゼルエンジンの排出ガス性能を調べる長距離耐久試験で一部のデータを改竄(かいざん)し、性能が基準を満たしている根拠がないのに不正に型式指定を取得した。