インド法人インドステイト銀行向け事業開発等金融
インドの日系自動車メーカーの国内生産・販売活動を側面支援

 

 2020年10月28日
  1. 株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:前田 匡史)は、27日、インド法人インドステイト銀行(State Bank of India(略称:SBI))との間で、融資金額(JBIC分)600百万米ドルを限度とする貸付契約を締結しました。 本融資は、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社静岡銀行、株式会社横浜銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は1,000百万米ドルです。またJBICは、民間金融機関の融資部分に対し、保証を提供します。
      

  2. SBIは、インド政府が過半を出資する同国最大の国営の商業銀行です。本融資は、日系自動車メーカーのサプライヤー及びディーラーが行う製造・販売事業並びに日系自動車の販売金融に必要な資金をSBIを通じて融資するものです。
      

  3. インドの自動車市場は、2019年度において販売台数ベースで世界第5位であり、今後も市場拡大が見込まれています。また、同市場は、日系自動車メーカーが市場シェアの過半を占めており、日系自動車メーカーの海外展開にとって重要な市場です。他方インドでは、新型コロナウイルス感染症の影響により経済活動は停滞し、自動車の販売不振が見込まれています。本融資は、インドにおける日系自動車メーカーの生産・販売活動全体に円滑な資金供給を行うことで、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものです。
      

  4. また、インド政府は、Make in India政策を通じて、国内製造業振興を図っており、自動車産業はその根幹をなしています。インド政府は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、現地中小企業を主とした経済対策を発表しており、本融資はこうしたインドの産業政策にも適うものです。
      

  5. JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じて、日本企業のインドにおけるビジネス環境整備を金融面から支援していきます。