先日ある小学校で英語の授業を拝見しました。

そのなかに、児童(6年生)が流れてくる英語を聞いて、各自のノート型PCに配布されたフォーマット使って話のポイントを書き取るという活動がありました。児童のみなさんは慣れた手つきで画面を操作し、ある児童は手書きで、ある児童はキーボードを使って、聞き取った情報を整理していました。

児童が書いたそれぞれのメモはすぐに教室前方のモニターに映し出されました。先生はその中からいくつかを取り上げ、教室全体で確認をしたり、児童が意見を出し合ったりしていました。クラス全体での協働的な学びが進行していると感じました。

また、別の聞き取り活動では、児童各自のPCに動画のURLが送られ、児童はそれをクリックして、各自のペースで何度も何度も聞いてメモを取っていました。早く終わる児童もいれば少々時間がかかる児童もいましたが、全員が時間内に活動を終えることができました。

ここでは、各自が自分のペースで進めるという個別最適な学びが展開されていると思いました。

「個別最適な学び」と「協働的な学び」は「令和の日本型教育」の重要なキーワードですが、今回の授業を拝見して、その二つが「一人一台の端末」と学内のネットワークを通じて実現しているとことに気づきました。


「一人一台端末」の政策は2020年からのコロナ・パンデミックによって急遽日本中の学校現場で始まりましたが、結果としてこれが「個別最適な学び」と「協同的な学び」を実現する重要ツールになっていると感じました。