日本のパソコンの世界シェアは、全部たばねても台湾のAcer1社に及ばない。1位の中国Lenovoは昔のIBM Think Pad。
かつてノートパソコンで世界首位の東芝がパソコン事業で巨額の赤字を隠していた。
パソコンが中国で組み立てられるようになってシェアも利益も減ったと言えまさか赤字の事業になっていたとは。
大昔NECや富士通がパソコンの組み立てをロボットでできないか考えていた時期、彼らがアメリカのパソコンメーカーを調べたらアメリカも手作りだったことが分かった。
元来Windows PCはインテルのCPUとマイクロソフトのOSで出来ているから商品の差別化は難しい。
多くのメーカーが使用しているインテルのCPUも今やベトナム・シンガポール・マレーシア等の東南アジアが生産拠点になっている。
イタリアのフェラーリの車はラインに流さずに1台1台人が作っている、でもフェラーリは何千万円もする高級車、しかしパソコンは違う、
それでも日本国内で組み立てられているパソコンがある、富士通やマウスコンピューターしかり、
HPやLenovoも一部の製品は国内で組み立てている。
それでよく商売になるものかと感心する。
私も15年前台湾のMSIから売り出されていたベアボーンキットを買ってきてパソコンを組み立てたことがある。
その時、この作業はとてもロボットでは難しいと思った。
パソコンの主要部品の製造は自動化出来てもパソコンはプレハブ住宅みたいなもの、
どうしても最終組み立ては人にしかできない。
アメリカ(HP、Dell)、日本(東芝、富士通、NEC、ソニー)そして中国(Lenovo)、台湾(Acer、ASUS)、どこもシャープを傘下に収めた鴻海が中国で経営しているFoxconnのようなところに生産を委託している。
マウスコンピューターは長野県飯山市でパソコンを組み立てている。
価格も私が今使っているHPと同じ39800円、テレビCMも牧歌的な手作り。
仕事の価値や仲間の大切さ、
大変だけれども一つ一つ丁寧な手作業にこだわっている姿勢が伝わってくる。
Foxconnの従業員数は120万人、
マウスコンピューターは240人。
