昔、アメリカは悪の帝国主義、
一方、ソ連や中国は素晴らしい平等国家と思われた時代があった。
ある人たちには北朝鮮でさえこの世の天国と映った、
イデオロギーの共感もあったが、あの時は実態が分からなかったのだ。
中国全人代のニュースを読み解くと、
中国の北朝鮮化が鮮明になったような気がする。
厳格化する思想統制、覇権主義を非難されても‘死不認錯’、
反腐敗闘争で殆どの政敵を失脚させ、主席への忠誠競争をあおり、
No2の李首相でさえ経済失政の責任を負わされるのかというようなニュース映像が流れた。
昔あるシンポジュームがあった。
壇上にいる中国人ジャーナリストに中国の民主化について質問が飛んだ。
答えて曰く、アメリカに留学した人が続々と帰国しているから黙っていても民主化されると、
私も含めて多くの聴衆は何となく納得した。
当時、海亀派と言われる米国帰りのエリートが官民の要職に就いた。
あれから隋分経った、
主席はまるで皇帝、
まさか、中華帝国の夢は、マルクス・レーニンが掲げた社会主義の実現ではあるまい。
香港、台湾はもとより同じ社会主義独裁のヴェトナムでさえ中国への疑念を隠していない。
北朝鮮はまがりなりにも主体思想(チュチュ思想)があった。
一体中国は何処を目指しているんだろう。