これは、ドイツの自動車工場、左はBMWの生産ライン、右はAudiのダッシュボードの組み立て。
今の日本の自動車の生産ラインがどうなっている知らないが、或る時期、真下からの作業はキツイというので日産が車体を斜めにした。
BMWは、人の高さの位置で真横にしている、右のAudiの女性は、スイスで作られているチェアレスチェアを身に付けての作業、これで中腰での作業が楽になる。
ドイツ車はデザインがいい、
そして日本やアメリカより高い労働賃金なのに作業者にとって負担のない工夫を取り入れ、その結果、生産性を高めている。
<BMWの小型車のライン>
車のデザインや組み立て技術は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを生み出したドイツが世界一。自動運転技術でもベンツが抜きんでている。
一方、アイシンの変速機やIHIのターボチャージャーがドイツ車に使われている。
又、生産ラインに不可欠な溶接ロボットを初めとする産業ロボットは、日本がリードしている。
これから益々増える衝突安全対策や自動運転に欠かせないマイコンは、その殆どを茨城のルネサスエレクトロニクスが製造している。
つまり車そのものでは競合関係にあってもドイツの自動車産業は日本のお得意様である。
もし高性能のバッテリーが開発されてしまうと、トヨタの掲げる水素自動車は、遠のき、アメリカのベンチャー/テスラモーターが一挙に台頭する可能性がある。
ワールドワイドの自動車の日独の販売競争は、まだまだ続く、
日本も負けるわけにいかない。
*自動車関連の従業員数は、関連部門を含めた人数で約532万人におよび、
日本の全就業人口の8.7%、製造業人口の49.6%を占める巨大産業。
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