人生いろどり、もうヒトハナ、咲かそ | 老$の徒然草

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もうじき80歳、ブログはボケ防止の頭の体操
This blog is essays in idleness by Oidoru and a trivia expert monologue.      

航空公園のホールで年に何回か、読売シネクラブ主催の無料の映画会がある。
旧作だが、秀作が多い。
映画『人生、いろどり』の話は、よくテレビに取り上げられていたから映画の内容は、凡その見当は付く。
こういうハッピーな映画を見るのは楽しい。

映画の舞台は、徳島県上勝町、若い農協職員と高齢者の女性を中心として、町で採集した植物の葉などを料理店で使用される「つまもの」として販売するビジネスで成功を収めた「彩(いろどり)事業」。
国際映画祭における英題は、『It's a Beautiful Life. 』。
キャッチコピーは、「もうヒトハナ、咲かそ。」

冷害で主力のみかんが全滅、細々と作っていた野菜類も安い中国産に押されっぱなし、何とかしなければ、しかし、・・・
葉っぱビジネスの生みの苦しみが続く、手探りの販路の開拓、同志の仲たがい、夫の無理解、周囲の冷ややかな目、・・・
やっと販路のメド、そして全てが変った。
軌道に乗るや、ハウスでも木を育てたり、コンビニのPOSシステムみたいなIT活用とか、・・・
一人の若き農協職員の、〝葉っぱが売れるかもしれない〟のひらめきが、現在2億6千万円のビジネスになった。

映画公開時の舞台あいさつで主演の中尾ミエが、葉っぱビジネスを始めた上勝町は、老人ホームが要らなくなったと言っていた。
その中尾ミエ、震災があった新潟県山古志村の米農家の復興に手を貸したり、伊藤ゆかり、園まり、3人のコンサート活動も続けている。
もう、40年以上も!!!!

所沢の郊外に幕府の重臣・柳沢吉保が開墾を命じた短冊形に区分けされた大農地がある、周囲に木を植えて、その落ち葉で堆肥を作る循環型農地、今現在でも専業農家としてやっている。
その農地を世界農業遺産に申請することが決まった。
映画『Wood Job』や新書『里山資本主義』も、山林や里山がテーマ。
日本の自然の恵みが注目されるようになってきた。

  

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