都市ランキング1位のニューヨークがオリンピック開催に沸いたロンドンに首位の座を明け渡したものの、依然として世界中から観光客を集めていて、都市としての魅力は尽きないと言われている。ロンドンは、黒塗りのオースチンのタクシー、ニューヨークは、黄色のタクシーが両都市を象徴する名物になっている。
この10月から日産の黄色のワンボックスカーがニューヨークの街を走る。
数日前に、ニューヨークの通勤電車も日本の川崎重工に決まった。
東京のタクシーは、たぶんクラウンかセドリック、山手線や地下鉄も日本の車両メーカーのもの。
ビッグスリーが、一時の勢いはなくても腐っても鯛だ、それなのにわざわざ何故海外メーカーを選ぶのか?疑問を抱いたので調べてみた。
まず、ニューヨークのタクシードライバーは、80%がアメリカ以外の出身者、その半分はカリブ諸国とアジアで占められている。
何年か前に、イエローキャブ社(どうも民間の会社らしい)が次世代タクシーについて、排ガス規制などを含めた仕様を提示し、それに応じたメーカーの中から日産のワンボックスカーを選んだ。
日産は注文欲しさに価格を含めたいろいろな条件をのんだのに違いない。
総台数が13000台だから大した数ではない、製造も追浜ではなくメキシコにある工場。
ロンドンタクシーも今やオースチンの経営権を手に入れた中国の吉利汽車/GEELY(確かスウェーデンのボルボも傘下に収めている)で造り、最終の組み立てだけをロンドンでやっている。
リュック・ベンソンの映画『TAXi』は、プジョー、そして走り回るのは南仏のマルセイユ。パリは、ロンドンやニューヨークと違っていろいろな車種が走っていて、日本のような自動ドアはない。
ドイツは、もう大分前に、観光で訪れた日本人が〝ドイツでは、タクシーもベンツ〟と驚いたように小癪なベンツが走っているのだろう。
大阪のタクシーが新車ではなく東京のおさがりを使用していたことを知ってる人は、私のように70才過ぎだ。
もう今は出来ないだろが、タクシー券ではなく名刺でもタクシーに乗れた。
その東京のタクシーは、今月から4台のカメラを設置して画像認識技術を駆使してお客の忘れ物防止システムを順次搭載する。
携帯は勿論、鍵のような小さな物から、トランクに入れた荷物まで確実にチェックしてくれる。
傑作なのは、その理由、お客の忘れ物を保管、引き渡しなどでかなりの手間がかかっていて、それを何とか出来ないかということで考えられたアイデア、まさに、必要は発明の母だった。
技術的には、そんなに難しくないと思うが、何でも自己責任という欧米のタクシー業界では採用しないだろう。
(日本のタクシーは、酔っ払いにも優しい。)
私も現役の頃、タクシーに忘れ物して、未明にタクシー会社から連絡を受けたことがある。
ただの見積書だったが、金額が億単位だったので出来るだけ早くというので電話が来た。
会社の住所や電話番号は分かるだろうが、どうして我が家の電話が分かったのか謎だった。
そして、その書類を受け取りに行って分かった。
私を下した場所を運転手が記憶していて我が家を突き止めたのだという。
滝川クリステルの、東京でたとえ現金を忘れても持ち主にかえると言った逸話はあながち作り話ではない。
日産車が採用されたことについて、イエローキャブのアンディ・パーマー副社長(=写真=)は「交通渋滞緩和やCO2削減といったニーズに対し、最小の占有面積や高い燃費性能で応えることができた」と胸を張った。
現在、ニューヨークを走っているタクシーは、80%がフォードのセダンだが、これが順次日産車に切り替わっていく。
公表された車両は広い室内空間やスライド式ドア、足元照明や電源コンセントなどを兼ね備え、幅広い乗客のニーズに応える仕様となっている。
そして、観光地ニューヨークを鑑賞できるように透明の天井パネルを据え付けるなどの工夫も施されている。
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