昨日の記事で「腹水が抜けなくなった、(おそらく)フィブリノゲンが原因」という話を書きましたが・・・犯人は違いました。
「腹壁が厚くなった」ことが原因。
腹壁とは皮膚表面から腹水が溜まっている腹膜の内側までのことです。
腹腔穿刺を繰り返した結果、その針(局部麻酔含む)の刺激によって腹壁が自己防衛のために厚くなってしまい、その結果、穿刺の針が腹水まで届かなくなってしまった、ということです。
かなり長い針を使ったのですが、最初のうちはかろうじて針の頭が腹水に到達していたのが、抜けるに従って腹腔内圧力が下がり腹膜を含め収縮が起こります。その結果、腹壁も収縮することによって厚みが増し、針が腹壁に埋もれてしまう・・・ということがCT画像で判明したとのことです。
とりあえず残っていた腹腔穿刺のベース部分も一旦全部取り外して、反対側のお腹から抜くことにしたのですが、こちら側は腸までの距離が近く、腹水が少ない状態では危険ということで「腹水が溜まるまで待つ」という異例の待機指示。。。
しかし、ここでまたトラブル。
腹腔穿刺のベース部分も全部抜いた後には当然「穴」が空いているわけですが・・・
フツーは自然に閉じるのですが、今回はまったく閉じる気配なく、腹水がダダ漏れしっぱなし。
そこでセンセー、「自然に出てくるなら無理に止めずに出るに任せて抜けるだけ抜いてみよう」ということで人工肛門に使うアタッチメントを装着。1日様子を見ました。
しかし、針で抜くほどの勢いはなく、半日で500cc程度だけ・・・
結局、効率が悪すぎるからやっぱりやめて縫ってしまおうということで今朝、そのアタッチメントを外して縫いました。
そして胸水もずっと抜いていたのですが、それも針を抜いて縫合。
やっと身軽になったと思ったらまだ点滴が残っていた!
今は点滴の細いチューブ1本のみ。
これも13時か14時には終わります。
今回の胸水、、、
腹水のトラブルもあって、その間もずっと抜いていたのですが、「抜けるだけぬきましょう」、昨日からは「ガンガン抜いていいです」という指示だったので調子に乗って抜いていたら1日で13,000cc(13リットル)くらい抜けました。その前にもすでに9,000ccくらい抜いているので自分でも引くくらいの量が抜けました。
なぜこんなに大量になったかというと長時間抜き続け、一時腹水も同時に3,000ccほど抜いたし、その腹水のトラブルもあったし、、、
ものすごく喉が乾く、身体が乾く・・・
身体が水分を欲して止まない状態になりました。まるで砂漠の砂のようです。いくら飲んでも終わりがない・・・
でも、飲めば飲むほど胸水に回され常に胸水が供給され続けるという悪循環に陥りました。
飲まなきゃもっと早く止まったのですが、飲まないわけにもいかず・・・
実際、脱水症状になり足の痙攣やフラつく症状が出ました。
短時間にいきなり大量に抜くと急激な血圧低下が起きて危険なのですが、長時間かけてもこういった悪循環が起こるということがわかりました。
ある程度、短期決戦の方がよさそうです。
そんなこんないろいろあって、1泊2日の予定が大幅に延びて2週間+2日の入院になってしまい・・・それもやっと終わりです。
今朝、胸もお腹も縫合したことで当初予定していた任務がやっと完了となり退院となります。
今日の16時に退院する予定です。
でもまたすぐに胸水が腹水を抜きにくることになるので一時退院ですね。
ま、やっと家に帰れる。
家で寝られる。
家のご飯を食べられる。。。