8月4日〜15日までの全11公演。
愛媛県東温市の坊っちゃん劇場で行われた特別公演。
おかげさまで多くの嬉しいお声を頂きながら、
日台野球交流100周年記念ミュージカル
KANO 1931 甲子園まで2000km
私と台湾キャスト3名を迎えたこの特別公演を盛大に千秋楽を迎えることが出来ましたこと、本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
千秋楽の最後の挨拶で、ご来場のお客様と配信でご覧くださっている皆様には、先にお伝えさせて頂きましたが、
主演舞台の稽古と本番を
間近に控えた7月の頭。
今ニュースでよく聞く声の不調。
突然声がしゃがれて、まともな声が出なくなりました。
今回はミュージカルなのに、ドレミの低いミの音で声がひっくり返るような状態でした。
松山に行く前日まで、喉専門の耳鼻科に通い、
内視鏡検査も3回受けましたが、
声帯に異常は何もありませんでした。
声が出ない。声がすぐにかすれる。
表現の「いのち」でもある声が使えない。
焦りと不安の波が襲う中、
7月から私の頭の中に常にあったのは、
楽しみに待っていてくださるお客様はじめ、関係者の皆様。
日本語での芝居経験がはじめてという中、数々の努力を重ねて、台湾から来日されるキャストの方々。
今年4月からこの舞台を作り、演じ、私たち新しいキャストの到着を待っているキャストの皆様。
皆さまの努力や大切な時間と思いを
何があっても、その夢を壊すことはできない。
今までに様々な険しい経験をしてきたと思っていた私ですが、
俳優生活30年の中で今回が1番と言ってもいいほど、心身ともに苦しい試練の時を通る日々でした。
体調不良から、私の稽古は実質1回。
翌日の通し稽古2回のみで、初日の本番に挑みました。
通常、稽古は1か月ですから、ありえない奇跡的な体験しました。一瞬一瞬が大切で、まさに「いのち」をかけた真剣勝負そのものでした。
抗生剤の飲み過ぎから喉にカビが出来てしまい、
喉が激痛になり、水以外のものは取れない日が数日続いた時もありました。
痛みが消えて、食事だけでも出来た時の喜び、
いろんな「感謝」にも気づきました。
芝居以外の時間は、
家族とも話すことを極力控え、
なんとか役をしっかり作りあげるため、
台本以外はほとんど目にしない日々でした。
時間。タイムリミット。
肉体的にも、精神的にも、
最大限に追い込まれましたが、
しかし、
初日の朝には、
なぜか心が落ち着いていたことは、
今、振り返っても本当に不思議なことでした。
それは、私の精神力でもなんでもなく、
皆様から本当にあたたかい愛や支えがあったからこそ、だと思っています。
改めてこの場をお借りして、
支えてくださった1人1人に、心から、
「ありがとうございます」と伝えさせてください。
そしてさらに感謝なことがおこりました。
初日に完全復活!
問題なく本来の声が出ました!
毎日頭の中で、心の中で、
イメージしていた動きも出来ました!!
こうして迎えた初日。
さらにうれしくことに、
その初日公演をご覧くださった台湾大使、
愛知県知事はじめ公人の皆様方、台湾の関係者皆様も本公演とても感動くださり、
大変うれしいご感想とお声を頂き、
このKANOの台湾スペシャル公演は、
来年に向けて、
次の夢の架け橋がかけられています🌈
最後に。
このことをブログに書こうと思ったのは、
私が体調不良だったことを伝えたかったのではなく、皆さんへの感謝の気持ちを何よりもお伝えしたかったからです。
話しが長くなってしまいましたが、
うれしいお知らせがあります。
本作は、8Kビューイングとして、
鮮明な画質で、舞台観劇のように、
ワンアングルで舞台を映像で観るという
斬新な新スタイルがあり、
それ用に動きが新しく演出され、
一回の本番のみで収録した13日収録のSP公演を、
今後全国の劇場などで、
もちろん東京でも観れます!
是非、こちらでも私たちの心の汗と喜びの涙を
共に体験してくだされば幸せです!
(今回はDVD販売はしないと聞いているのですが、詳しくは劇場までお尋ねください。)
この夏。忘れられない特別な夏になりました。
いつまでも心に刻まれる、
素晴らしい思い出となりました。
すべての皆さんに
心から愛と感謝を込めて。
心から本当に
ありがとうございました!
試練の先には、
夢の架け橋がありました🌈