「風のこたえ」

作詞作曲:大浦龍宇一

生まれたての朝の光の中で 
人は誰も旅人のように 歩き続けていく度に 
少しずつ何かを見つけていくけれど

通り過ぎる人の流れの中で
僕は時に旅人のようになぜか空しさが心を覆い
孤独の雨に足をとられていたよ

打ちつける現実の雨に濡れて
人はきっと旅人のように 分かち合うことの大切さを 
優しさに変えて誰かに伝えていく

美しい心の奏でにふれて
僕もそうさ旅人のように 暖かい嘘の言葉よりも 
優しさの水で体を洗おう

新しい土地に時間を蒔いて 
芽ばえる出来事をまるで
この手に花を包むように今をそっと抱きしめよう

そして今日もまた風が吹き抜けて
孤独を思うととても明日が遠い所にあることを知って
そして明日にまた風が吹き始める頃 僕は気づくのさ
ごまかしの先はどこにもないことを

流れていく人や時間の中で 
誰もそうさ旅人のように 歩き続けていく日々を重ね 
立ち止まる愛に気づいていくのだろう

だから僕も鏡の前を離れ 
人を愛する旅人のように探し求めている日々にいつか 
刻まれる愛で心を映すのさ

新しい土地に時間を蒔いて 
芽ばえる出来事をまるで
この手に花を包むように今をそっと抱きしめよう

そして今日もまた風が吹き抜けて
すべては確かな証しのない始まりからのことだと知って
そして明日にまた風が吹き始める頃 僕は気づくのさ
ごまかしの先はどこにもないことを

そして今日もまた風が吹き抜けて
孤独を思うととても明日が遠い所にあることを知って
そして明日にまた風が吹き始める頃 僕は気づくのさ
あてのない旅はどこにもないことを

そして僕はまるで旅人のように


(1994年 はじめて作詞作曲した作品)
~アルバム「After the rain」収録~