大浦龍宇一オフィシャルブログ「あいことば」Powered by Ameba-DVC00007.jpg

みなさん、たくさんの『はい』の声をありがとうございました。

難しいテーマになるんですが、
なぜこの話しをずっと書きたかったかというと、

カードゲームという100円の遊びに
たくさんエピーソードがあるんですけれど、
ひとつにこういう大きな話しがあったからです。

主之和のお友達は、
去年サンタさんにお願いして、
ドラゴンボールのゲームでまず手に入らない
スペシャルなレアカードを8枚プレゼントしてもらいました。

値段が決して判断基準にはならないのですが、
想像しやすくなってもらうために、
それはだいたい1万円くらいのものです。
カードとはいわば紙なんですけれど、
物によってはそういう価値になる世界なんですね。

さて、お話ししたいのはここから。

お正月が過ぎ、
ゲームセンターにまた子供たちが集まってきます。

その友達はゲームセンターで会った知らない子供と、
その子が持っていた珍しいカードと、
サンタさんからのすごいカードを交換して、
プレゼントのカードはすべて手元からなくなってしまいました。

友達のお母さんは当然このことを知りません...
というより、知らないほうが幸せなのかもと思ってます(苦笑)

この話しを主之和から聞いた時は、
なんと言うか、切なかったですね。

子供がいけないのか親がよくないのか、
いまそれを問題にしたいんじゃなくて、

どっちが価値あるカードだったのか?とか

いまここではお金の使い道の話しでもなくて、

サンタさんがそれを知ったらどう思う?

もし自分が、欲しいとお願いされて、
がんばってプレゼントしたものを
相手が同じことをしたら、どんな気持ちになる?

12月25日になったら、
その時の欲しいものを運んできてくれる
いつも笑っている都合のよいおじいさん?


一番聞きたいことは、

きみが心から本当に欲しいものはなに?


これからもっとたくさんの夢を持つべき子供が、
そんなんでいいのかって僕は思ってしまいます。


他のお友達は、
おばあちゃんにお願いしてオークションで買ってもらった
今でも8000円で売買させているすごい人気の高いカードを、
いとも簡単に知らない子供と、
1枚:他のよいカード3枚で交換しました。

100円のカードを8000円も出して買ったからというんじゃなくて、
本当に欲しいならそれはそれでもよいし(僕の中にはないけれど)

ただこれってね、
カードが自分の手元からなくなったんじゃなくて、
もっともっと大切なものが、
穴があいた場所から無くしていっているぞと思うんです。

何を一番なくしていっているかって。


それは気持ち。

人からの気持ち、そして自分にある『気もち』です。



親が子供に大切に教えなくてはいけないことって、

『気持ち』という、かけがえのないものの大きさ

なんじゃないかなって思います。


それが結果、

自分を信じる力だったり、

自分の気持ち、自分自身を育てていくことにもなるのかな

と僕は思っています。



親と子の永遠の関係であっても、

サンタとこどもの夢の世界であっても、

どうか、それが当たり前『だけ』にならないように。



あんまり偉そうなことは

これ以上は言いたくないので、

最後に、僕なりに考えての、

あいことばの自分の歌詞の一部を引用して、

親子の願いにしたいと思います。




そばにおいで そばにいて

愛している 愛されていること

それが とてもとても大切で

当たり前だけにならないように




最後まで読んでくれてありがとうございます!