と、千秋楽まで到着しましたのでここで一段落

千秋楽の後はモデルになった築地玉寿司さんで打ち上げ会🍣


コロナ禍となってからは本当に久し振りの打ち上げ会となりました。
みんながそれぞれ思い思いに感想を伝えてくれることに、主演としてはもちろん演出、脚本としても感謝と感動を覚えます。

普通はこうしたモデルのあるお話だと、築地玉寿司さんのスポンサー公演だと思われがちですが、この物語はそういった関係は一切なく、築地玉寿司4代目の中野里陽平社長とお互いの祖母の話を語り合ったことからスタートした作品になります。

今でこそ、女性の権利というのが声高に叫ばれますが、では私たちの祖父母の時代には女性は本当に虐げられていたのか?また、祖母たちはその状況に甘んじて卑屈な人生を歩んで来たのか?昔の女性は弱かったのか?

と思えば、それは絶対に否であると言えると思います。

少なくとも、築地玉寿司2代目の中野里ことさんはそうではなかったし、私の祖母も同様に、明るく、凛として、そして強かった。

それを今の時代を生きる若者たちに伝えることは、必ずこの国の未来の為になるとの確信から立ち上げ、そして続けているシリーズ舞台になります。

今回の稽古も通して感じたのは、出演者たちの年齢も二十代前半が多くなると、それぞれの祖父母の方でさえあの戦争を経験されてない方が、多く存在する。
そうすると、これまでは自身が経験をせずとも経験者からの口伝によって学べていたこと、知れていたことがもはや文字情報でしか知ることが出来ない世代が出てきているということ。
文字情報というのは、やはりどこまでも操作が可能であり、一次資料でない限りは必ずその編纂者たちの私論や想いが少なからず反映されてしまう。

かつては『戦争を知らない子どもたち』という言葉がセンセーショナルに取り上げられたそうだが、これからが本当に戦争を知らない若者が世の中を動かしていく時代がやってくる。

必ずしも『戦争』を知らなければ生きていけないとは思わないが、ある意味で私たちの手の及ばないところでその災厄は発生し、私たちの人生をめちゃくちゃにする力を持っている訳で、『戦争』が現実的でないという妄想の中で備えを忘れさせられ、まさにその災厄に脅かされているのが次の世代の若者たちであると感じる。

あの日、あの時を忘れずに、そしてあの焼け野原から立ち上がった私たちの祖父母、いや今の若者たちからすれば曾祖父母たちの強さを日本人の誇りと思って『戦争』を起こさぬ為に、しっかりとその事実を伝え続けて、備えを怠らないことが大切であり、直接的ではないにせよ、文字情報としての歴史をより鮮明に次の世代に伝えることが出来るのも演劇の力であり、これからの演劇の責務の1つであると感じると共に、今回も全ての出演者さん、スタッフさんたちが同じ方向を向いてこの物語をお客様にお届けすることに全力を尽くして下さったことを感謝致します。

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最新〘鳳〙お知らせ
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〘1〙今秋公開《夢叶えるサウナ》
〘2〙舞台【てっちゃんの写真館】

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〘1〙
市川美織主演映画《夢叶えるサウナ》今秋公開
私も友情出演してま〜す




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〘2〙
舞台【てっちゃんの写真館】


《親バカ青春白書》(脚本)や《Dr.DMAT》(脚本)、更に大河ドラマ《軍師官兵衛》(脚本協力)など様々な作品を世に送り出してきた穴吹一朗さんの傑作舞台【てっちゃんの写真館】を2023年度版として公演。