東日本大震災から本日で10年の月日が流れました。
私はあの時、新宿駅に停車した埼京線の中におり、パニックになりつつある駅から出て歩いて家を目指しました。


その後に幾度か被災地には足を運ばせて頂き、ボランティア活動や


山田先生、細野先生、河合先生たちと養護施設などの慰問に参加させて頂いたり


復興支援に繋がる作品を作る為に地域を回らせて頂き、江頭美智留先生と木村ひさし監督、多胡由章監督とドラマ《あじさい》を作らせて頂きました。


取り残された牛たちを飼育する『希望の牧場』さん


被災後もまだ爪痕が残る小学校など


遠く離れた東京でさえ、あの連日鳴り響く携帯の警報に感じた恐怖を思うと、あの日、あの場所でどれほどの恐ろしさとどれほどの悲しみがあったのかは体験をしていない私たちにはわかりません。

失われた命は戻ることはないし、後悔は取り返すことは出来ません。
ですが、私たちはこの日、この場所で起こったことは決して忘れずに、それぞれがそれぞれに出来ることをこれからも続けていくことが大切ですし、それ以外に私たちに出来ることはありません。

人類の歴史の中には数限りない悲しみが存在をしていますが、自分たちの生きている時代に起きたこと、その悲しみについて自分たちは如何に考え、如何に動いたかを以て、この東日本大震災を知らない、次の世代に対して何かを伝えていくのがその時代に生きた人の使命であると考えます。

被害に遭われた亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

そして、明日へ、未来へ