空気が洗われ空が晴れ渡る

と言いますが、舞台上に30名以上が入り乱れ、更には伝説のヤマタノオロチとの死闘も繰り広げられた舞台【古事記~日本の始まりの物語~】は嵐のように過ぎ去りました。


私は天照大御神さまを演じさせて頂いた訳ですが、私の芸能生活においては間違いなく最も尊い役柄を賜ったと思います。


日本の神々は他の宗教とは一線をかくし、とても感情に溢れ、言葉を選ばずに申し上げればとても人間味があります。


それはやはり、私たちと別物ではなく間違いなく今の日本と日本人に繋がる物語であるからと感じます。

何かに挑む時には、あの誇らしい神々の血を引くもの!と胸を張り、失敗に挫けた時はあの神々でさえ同じようにクヨクヨしたり、考え込んだりしたんだ!と顔を上げ、別れの悲しみに際した時は姿形を変えても永遠に生き続ける魂の物語に勇気と使命をもらう。

愚者は経験を語り、賢者は歴史を学ぶ

と言いますが、私たちの始まりの物語《古事記》には、答えはないものの私たちが其々の転機においてそれを導き出すヒントが散りばめられています。


先人の神々が私たちに遺してくれたそんな素晴らしい物語、一人でも多くの皆さまが触れる機会の1つに私たちの舞台【古事記~日本の始まりの物語~】が成れていたら・・・、それに勝る喜びは御座いません。

この物語にお誘い下さいました劇団歴史新大陸の皆様、公演を支えて下さったスタッフの皆様、そして何よりこの舞台の最後のピースとして毎日客席を埋め尽くし完成させて下さったご来場の皆々様と見守って下さいました八百万の神々に何よりの感謝を申し上げまして、また新たな始まりの物語に挑ませて頂きます。

本当に有難う御座いました!

天照大御神 役
鳳 恵弥  拝