シンガポールにある日仏カフェKumoya Singaporeでは2017年5月17日から8月13日まで期間限定でシナモンカフェになっている。そのカフェに5月27日に訪れてみた。

シナモンカフェは日本にもいくつかあるが、このKumoyaでは日本とは異なるメニューも提供している。また5月26日から6月26日までチャンギ空港でサンリオコラボイベントも開催していてライブキャラクターも訪れる。時期もそれなりにかぶっているので、このチャンスにシンガポールのシナモンカフェに行ってみることをお勧めする。

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いきさつと偶然

実はシンガポールにシナモンカフェがあることを知ったのはシンガポールに着いてからだった。5月26日のチャンギ空港で自分がシナモンのフード付きネックウォーマーを被ったりスーツケースにLサイズぴょこのるを乗せていたこともあって、現地のシナモンオタの人たちに話しかけられることが何度かあった。その会話の中で、シンガポールでつい先日シナモンカフェがオープンしたことを知った。

5月26日の夜は友人と会う約束があり、27日の日中はマレーシアのSanrio Hello Kitty Townに行き、28日は一日中チャンギ空港でNordic Adventuresとなっていたため、27日の夜にシナモンカフェに行くことにした。

もともとシンガポールに5月26日から28日まで旅行に行ったのはチャンギ空港のNordic Adventuresのイベントのためであった。そしてたったの3か月という短い期間限定のシナモンカフェと時期がかぶるのはなんという偶然か。偶然は重なるもので、今回取っていたホテルからシナモンカフェまでの距離がたったの50メートルであった。狭いシンガポールとはいえ50メートルはありえない。これはもう運命だろう。行かなければなるまい。

日仏カフェKumoya

シナモンカフェとして営業しているKumoyaは日本とフランスの要素を取り入れたカフェで2016年10月11日から営業を開始している。場所はBugis駅とLavender駅の間にあり、カフェがある一帯はモスクのMasjid Sultanがあるムスリム地区となっている。カフェはハラール認証も受けておりムスリムの人も安心して食べることができる。

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Kumoyaの名称には「クモ屋」という日本語表記もある。カフェのロゴは雲の上に一軒家のカフェが建っているイラストとなっている。カタカナのクモはイラストから察するに雲のことだろう。空で生まれたふわふわのシナモンにぴったりなカフェだ。

2017年5月11日から5月16日までの準備をしたのちシナモンカフェとして営業を再開した。シナモンカフェになってからの最初の週末である5月20日はこんな長蛇の列となっていたようである。

店舗の外観

同じ大きさの建物が連なっている中の一建物の一階がKumoyaである。

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遠くから見るとシナモンカフェになっていることがわかりにくいが、歩道の中が見える位置まで近づくとKumoyaの軒の下にシナモンカラーの軒がさらにあることが見える。

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歩道にフォトスポットが2つ置かれている。

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また営業時間中であればフォトスポットにフォトプロップスが置かれている。このフォトプロップス以外もあり全部で5個くらいあった。

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フォトスポット自体は置きっぱなしなので、営業時間外でも勝手に利用可能だ。

店内の装飾

お客さんが多かったので店内写真はあまりとれていない。シナモンの水色がふんだんに使われ、天井から吊るされた照明には雲の装飾がつけられ、ぴょこのるSがつけられていた。

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BGMはサンリオとは関係のないJ-POPだった。

メニュー

メニューは3つ折り。テーブル番号を覚えてカウンターで注文する形式である。メニューに書かれている文字はFlickr上で画像を拡大すれば読むことができる。メニューはすべて英語で書かれている。もともとは日本語であってもtempuraやkaraageやsukiyakiは英語にもなっているからよい。しかしgomaやebiやyuzuといった英語に訳せばいいものまで日本語で書かれてるので、日本語の単語をある程度知っていないと読むのが難しい。

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名称と価格のみを下表にまとめた。内税表記なので7%の消費税は加算済み。ただし表記されている価格とは別に、シンガポールのチップに相当するサービス料として料金の10%分が自動的に加算される。

ページ 名称 価格(SGD)
Mains Fluffy Dreams Japanese Curry Rice 21.90
Mains Flappy Flappy Heart Chicken Karaage with Waffles 19.90
Mains Flying Clouds Cinnamoroll Burger 17.90
Mains Fun with Friends Cold Pasta 17.90
Mains Cloud Garden Sukiyaki Beef Wrap 16.90
Desserts Cinnamoroll Berries Fantasy Parfait 17.90
Desserts Espresso's Coffee Express Playground 16.90
Desserts Fly in the Clouds Yuzu Chiffon Cake 15.90
Desserts Kumoya Signature Eclairs 13.90 / 4 or 7.90 / 2
Beverages Cutie Cutie Special Cinnamoroll Blue Soda 14.90
Beverages Sweet Fluffy Dreams Rose Tea 13.90
Beverages "On Cloud Nine" Mango Tea 13.90
Beverages Floaty Cloud Iced Café Latte 9.90
Beverages Sweet Heart Iced Chocolate 8.90
Beverages Kiss Me Sweet Café Latte 8.90
Beverages Hot and Rich Chocolate 7.90

日本のシナモンカフェで見かけたメニューもある。特に綿あめにソーダをかける飲み物とかは別々に開発されたとは考えにくいものもあるので、何らかの経路で流用しているのだろう。

自分はFlappy Flappy Heart Chicken Karaage with WafflesとSweet Heart Iced Chocolateを頼んでみた。この日のお昼にマレーシアのSanrio Hello Kitty Townにあるシナモンカフェでワッフルを食べたばかりであるが、から揚げとワッフルという見たことのない組み合わせに引かれて夕飯もワッフルにしてみた。マレーシアのワッフルはデザートの扱いであったが、シンガポールではワッフルが付け合わせのポテトみたいな感覚なのだろうか。

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この写真にあるシナモンぴょこのるLとS、そしてメルぴょこのるは日本から持参したものだ。

グッズ

キャラクターカフェの魅力の一つとしてそのカフェ限定のグッズがあげられる。しかしながらこのシナモンカフェでは限定グッズはおろかグッズの販売が一切なかった。

販売はないが、店内にはシナモンぴょこのるSが多数設置されていたり、ぴょのこるLが1つだけ店内貸し出し用に置いてあったりはした。ぴょこのるLはたまたま自分も持参していたので、自テーブルに置いたLとお店のLが両方写った写真もあったりする。

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シンガポールではぴょこのるLが売られていないのか、私が持っていたぴょこのるLを見てどこで買ったのかを聞いてきたお客さんが2名もいた。日本から持ってきたと素直に回答したら残念がっていた。仕方がない。

言語

コラボメニューは英語で書かれており、店員さんとの会話もすべて英語のみで完結した。

通常メニューでは料理名に日本語が併記されていることもあった。しかしCarbonara(カルボナーラ)が「カボなら」になっていたりTiramisu(ティラミス)が「てイラミス」となっていたので、日本語が堪能というわけではなさそうだ。よって英語で会話をしたほうが無難である。

お客さんが使っていた言語は大半が英語で一部が中国語だった。シンガポールの公用語は英語と中国語のほかにマレー語とタミル語がある。マレー語とタミル語は聞いても自分は区別はつかないが、そもそも英語と中国語以外を聞くことがなかった。

決済方法

支払い方法はシンガポールドルの現金かNETSという電子マネーのみとなっている。クレジットカードは使えない。もちろん東京都民銀行のシナモンクレジットカードも使えない。海外ではクレジット決済が常にできると期待したいところではあるが、このカフェはそうではない。日本からの旅行者がNETSを持っているとは考えにくいので、現金を用意して訪問しよう。

シンガポール内のほかのカフェ

シンガポール内にはシナモン以外にもサンリオキャラのカフェがある。営業開始日で並べると、プリン、キティ、ぐでたま、となる。以下に公式サイトへのリンクを並べておく。カッコ内の日付は営業開始日。一年位前からサンリオキャラのカフェが立て続けにできているようだ。

今回のシンガポール旅行では、プリンは通り道になかったから見てきていない。ぐでたまは通り道にあるショッピングモール内にあったので前だけ通った。ただマレーシアからの帰りでFlyerからシナモンカフェに向かっているときだったので本当に通っただけ。キティはチャンギ空港内にあるので帰りの日に寄った。

キティのカフェHello Kitty Orchid Gardenはチャンギ空港第3ターミナルの到着フロアである1階にある。空港の屋内ではあるが、まるで屋外のカフェであるかのような雰囲気だった。

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注文したものは、白身魚のバラマンディをマカデミアナッツで来るんで焼いたものにマンゴーを乗せたKitty Goes Fishing (24.90SGD)と、スイカとバジルをソーダで割ったKitty Blush (7.90SGD)と、名前の設定がないようではあるがワイルドストロベリーのジェラートをダブル(8.90SGD)である。10%のサービス料と7%の消費税が別途つく。

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バラマンディを日本で食べることはなかなかないし、南国風の調理方法となっているのもわざわざシンガポールで食す利点であった。

グッズの販売もあり、全部で10種類くらいあった。写真を撮り忘れたがTシャツを購入。色が3種類あり、自分が選んだのは白なので普段使いできるだろう。

Hello Kitty Orchid Gardenは空港内で24時間営業しているため利用しやすい。シンガポールに行った際には寄るとよいだろう。

Flickrアルバム

シナモンカフェとキティカフェの写真は以下のFlickrアルバムに置かれている。